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【色】ホルベイン バーントアンバー180 セピア 182

2月のオンライン教室は塗り絵とイラスト。
6日(日)14:00~16:00 塗り絵(ドレッサー)
7日(月)13:00~15:00 塗り絵(ドレッサー)
詳しくはこちら↓
【教室】2月のモチーフはドレッサー

イラスト教室もあります。
スイーツを簡単に描けるコツをご紹介しますよ。
詳しくはこちら↓
18日(金)13:00~15:00イラスト基礎(○、△、□で描くスイーツ)

2022年の塗り絵教室のモチーフの予定はこちら↓
【教室】2022年 モチーフの予定
【教室】リバイバル教室(オンラインのみ)


色鉛筆の色シリーズ。
教室でオススメしているホルベインの36色セットの色について解説しています。
(ポリクロモスは少しお待ちください)

これまでご紹介してきた色は、こちらをご覧ください。

バイオレット
マゼンタ
カーマイン
フレッシュグリーン アップルグリーン
ローアンバー
アイスグリーン 220
ジョーンブリヤン(122)
コスモス(437) ピンク(022)
プルシャンブルー(368)
ターコイズブルー(343)
スカーレット(044)
エメラルドグリーン 163

今日、ご紹介するのは、バーントアンバー180とセピア182です。

番号の末尾だけが違うということは、とてもよく似た色、ということです。
つまり混色も配色もなじみやすい。
頭が「1」なので、どちらも黄色の仲間です。

一つずつ解説しますね。
まずは、バーントアンバー。

暗い赤みの黄色です。

「バーント」というのは「焼いた」という意味です。
焼いたアンバー色という感じ。私的は焦げたアンバーかな。

では焼く前のアンバーはどんな色?
というと「生」のアンバーなので、「ローアンバー」です。

この2色は焼く前と後の「アンバー」なんですね。

「アンバー」というのは、イタリアのウンブリア地方のこと。
ここの特産のマンガンと鉄を含む土を原料としてできる顔料は
色が美しい良質の天然顔料として古来からずっと使われてきました。

たぶん、今は合成顔料が使われていると思いますが、
土由来の顔料が使われている絵具も見かけます。

さて、ここで注意が一つだけ。

「アンバー」と聞いて「琥珀色」を思い出す方もいらっしゃると思います。

なので「あ~、琥珀を焼いた色?」と結びつけやすいのですが、
それは間違い。

先ほど書いたように「バーントアンバー」「ローアンバー」は
「ウンブリア」が語源です。
綴りは、「Umber」

対して「琥珀」のアンバーは「Amber」

日本語ではどちらも「アンバー」になってしまうのですが、
綴りが違います。

アンバーは琥珀色
ローアンバーとバーントアンバーはウンブリア地方の土
バーントアンバーは、アンバーを焼いたのではなく、ローアンバーを焼いた色。

ああ、ややこしい(笑)

ではセピアは?

こちらは有名ですね。
イカ墨のことです。

コウイカのイカ墨はインクとして使われていました。
やがて顔料として使われるようになり、
19世紀末には人気の色として定着しました。

ごく暗い黄色ですが、私の感覚では、色味のある無彩色。
ほんとは色味があったら無彩色ではないのですが(笑)

それはさておき、黒ではあっさりし過ぎる時にとても重宝します。
(ポリクロモスのダークセピアは重宝する色です)

1月のモチーフの地図でも大活躍でした。

この地図で使った色は、
モスグリーン、
ホリーグリーン
フォレストグリーン
ローアンバー
バーントアンバー
セピア
プルシャンブルー

詳しくは、
ちょっと気に入った地図
をご覧くださいね。

まとめます。

バーントアンバーとセピア、ローアンバーはどれも黄色の仲間で
同じ色味の要素を持っています。

明度は全般に低いのですが、明るい順に並べると

ローアンバー>バーントアンバー>セピア

です。

同じ要素を持っているので、混色も配色もよくなじみます。

反対色は青系の色で、
こちらも混色、配色、ともに調和します。

青系の色との混色は無彩色に近い深みのある色を作ります。

地図、アンティークなもの、色を引き締めるときなど、
さまざまな場面で活躍する色たちです。

そうそう、同じ土系の色に「バーントシェンナ」があります。
こちらも焼いた色です。
ホルベインにもポリクロモスにもありますね。

近いうちに解説しますので、お楽しみに♪

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