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【絵を描く暮らし】絵の上手下手?

11月 19th, 2022 Posted in other

いつも思うのですが、

イラストが上達するコツは
「上手下手」にこだわらないこと。

そもそも「上手下手」って何でしょうね?

私の経験では、

「モデルにそっくりに描く」ことではないかと。
要は「リアルに描く」と上手、と評価する方が多いようです。

確かにそこに生きているように描けたら、それは上手だと思います。

でも「生きているように描く」ことと「モデルそっくりに描く」は
別物ではないかしら。

「モデルそっくりに描く」ことが素晴らしいなら、
もう絵の存在意義はなく、写真を撮ればいいわけで。

なので、リアルに描く=上手 という考え方は忘れて欲しいなぁ。

もちろん、モデルをきちんと描けるデッサン力は、
ないよりある方がいい。

ですが、絵はそれだけじゃないわけで。

たとえば、私はセザンヌの絵が好きなのですが、
山田五郎さんに言わせると「下手」なんですよね。

ルターの絵は遠近法がおかしいけれど、
すごくいい!

私は絵やイラストは「味わい」が重要と思っています。

これを教わったのは、学生時代の美術の時間でした。

「何かを使って、パターンをデザインする」というテーマで、
1つのものを6こ並べます。
私が最初に提出したのは、こんなのを6こ並べました。

これ、とても良い評価をもらったんです。

実は短時間にささっと描いたものだったので、
もっと時間をかけて丁寧に描こうと思って
描いたのがこんな感じ。

図鑑を調べて、すごくリアルに描きました。

同様に6こ並べました。

絶対に良い評価だろうとわくわくしながら提出したら、

評価はひどいものでした。

このとき、気がついたのです。

写実的に描くばかりが良いわけじゃない。

なので、みなさんも
リアルに描くこと「だけ」にこだわらないでくださいね。

勘違いして欲しくないのは、
リアルに描くことを否定していないです。

リアルに描くことだけにこだわって、
自分の作品を評価してしまうと、
ご自分の可能性を狭くしてしまうんじゃないかな?

ってことです。

私は絵やイラストは「味わい」が大切だと思っています。

作品を見た人の気持ちが動く、のが重要。

リアルでも気持ちが動かない絵もあれば、
全然リアルでなくても気持ちが動く絵もあります。

それを気にする方がよくない?

その人ならではの線、発想、色、レイアウトを
大切にしたいと思っています。

余談ですが、

私は、人にインスピレーションを与えること、を目指しています。

それがうまくいった絵は良い絵、とぃうわけです。

なかなか難しいことですけどね。

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