「好き」を仕事にする
「好きなことを仕事にするって、どんな気分ですか?」
というご質問をいただいたことがあります。
なかなか面白いご質問ですね。
好き、まあ「趣味」と置き換えてもいいかな。
私も最初は趣味で絵を描いていました。
自分の絵が仕事になるとは思っていなかったから。
カラーやパソコンの仕事と平行してぼちぼちと塗り絵教室を始め、
気づけばこちらの方が本業に(笑)
本業にして感じたのは、
なんて楽しい!
だって、これまで仕事を放って絵を描いたら、
ちょっぴり罪悪感があったんですもん。
絵を描いている時間があったら、
エクセルの教材を1つ作る方が良くない?
なんて思わなくてOK!
絵を描く=仕事だもん。
大手を振って絵が描ける(笑)
ただ、いつでも好きな絵が描けるわけではなく。
時として描きたいものを傍らに置き、仕事絵を描くこともあります。
(今がそれ)
それでも「描く」という行為自体が好きなので、
描く機会をもらえるだけでうれしい。
では、好きを仕事にすると良いことずくめかというと、
残念なこともあります。
それは、
「趣味」を一つ失ったこと。
ですよね「仕事」になっちゃったんだもん。
常に評価されるものになっちゃったわけですよね。
バレエの先生が、
「生徒さんはちょっとできるようになると、
他の生徒さんから絶賛されるけど、
私はその生徒さんより当然ずっと上手いけど、
誰も褒めてはくれない(笑)」とおっしゃっていたけど、
まさにそれ。
ただ、私に関しては、仕事絵だけでなく、
モレスキンやトラベラーズノートといった趣味絵も描いていますけどね。
最近、時折水彩を描いているのも、
趣味を1つなくしたから、新しい趣味を1つ増やした、という位置づけです。
とはいうものの、水彩でもたまに仕事をいただくことがあるので、
さて、それはどうしたものかと。
とはいうものの、好きを仕事にするのは楽しい。
趣味を失ったら、また増やせばいい。
たぶん、それは得意技。
楽し過ぎて、働き過ぎるくらい。
おそらくそれが一番の問題ではないかしら。