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【色彩】記憶色を使う

2月 18th, 2021 Posted in other

4月始まりのカレンダーできました!


ただいま3月の桜の塗り絵を作成中~。
いったんできたのですが、再度調整中、もう1回描いています。

それはさておき。

「桜」の話題がでてきたので。

桜を描くとき、何色にしますか?

たぶん、ピンク、ですよね。

実際のソメイヨシノはどんな色でしょう?
実は案外白っぽいのです。
1輪を見るとおそらく白だと思うはず。

木全体にしても、ピンクというほどピンクではないですよね。

けれど、私たちが思い浮かべる桜は、薄ピンク、いわゆる桜色です。

これを「記憶色」といいます。

実物とは違うけれど、記憶されている色ですね。

絵を描くとき、この記憶色を少し使うときがあります。

桜もそう。

本物の桜のように白っぽくしちゃうと、
桜とは思えないので、少しピンクに寄せます。

そうすることで、リアリティが増す、桜と思ってもらえる、わけです。

でもピンクが強すぎると「桃」をイメージするので、ご用心(笑)

こんなふうに、絵、特にイラストは、
実物とは違う色を使うことがよくあります。

教室でも時々お話ししていますので、
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
私はいちごの色を少しオレンジ寄りに描くことが多いです。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2021

最近は中まで真っ赤ないちごもありますが、
いちごの断面はけっこう白っぽいんですよね。

赤い色も、少し青みがかかった色です。

これが問題で、青みの色は食欲減退カラーなのです。
甘そうにも思えない。

そこで、食欲アップ、甘みアップのオレンジを少し入れて、
オレンジ寄りの色にする、というわけです。

同様に今回の桜餅も、
実物の桜餅の葉の色はかなりくすんだモスグリーン、
もしくは、グレイッシュな暗い黄色系。

塩漬けの葉っぱですもんね。

これでは食欲が沸きにくいので、
少し鮮やかなグリーンを重ねます。

そうすることで、生地のピンクとの補色関係もあり、
おいしさ+ワクワク感も高まりますからね。

けれど、鮮やか過ぎるとプラスチックの葉っぱをイメージさせてしまうので、
そこは要注意。

自分の中の感覚と相談しながら、色を調整してくださいね!

そういった色彩心理の話しも教室では盛り込んでいます。
下記の日程で桜と桜餅の塗り絵教室をします。
ぜひご利用ください。

3月1日(月)13:00~15:00(桜と桜餅)
3月7日(日)14:00~16:00(桜と桜餅)
3月8日(月)13:00~15:00(桜と桜餅)
3月17日(水)19:00~21:00(桜と桜餅)

詳細は、下記のリンクから。
【教室】3月の教室のお知らせ

ネットショップではなく、振り込みでもお申し込みできます

古い本ですが、色彩の基礎がわかります。

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