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【テクニック】背景について

9月 14th, 2020 Posted in other

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先日の教室のモチーフはワイングラス。

何人かの方から背景についてご質問をいただきましたので、
背景について、少し解説しますね。

これが正解!ということはないので、ご参考までに。

1.背景のとらえ方

「背景」というと添え物的な感じがしますが、
実際はいわゆる「空気の色」

モチーフのある世界をどんな世界にするか、
なのだと思います。

その世界を作るための色を決めることになるわけです

かといって、モチーフより目立つのものでもなく、
モチーフが引き立つことが大前提。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2020

2.色について

考え方はいくつかあると思います。

暖色、寒色、同系色、反対色、
そして無彩色。

色みのある無彩色というのもすてきだと思います。

モチーフの色を取り入れると、
モチーフが世界を染めているような気がします。

3.塗り方、クロスハッチングについて

大きな面積を塗るのに私はクロスハッチングを使うことが多いです。
ですが、必ずしもクロスハッチングで塗る必要はなく、
ご自分が楽な、好きな塗り方でOKです。

他にも斜めの線が見える塗り方は、風や光を感じます。

クロスハッチングも様々な塗り方があり、
必ずしも私と同じにする必要はないですよ。

私のクロスハッチングは、細い線で細かく刻んでいます。
状況によっては、その後、濃く塗り込むこともします。
下の2枚がクロスハッチングです。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2020

塗り方は、必ずしも全面を一様に塗る必要はなく、
一部分だけもすてきだと思います。

また先日のワインの塗り絵も、
印刷では全面を塗っているように見えますが、
かなり濃淡を作っています。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2020

モチーフの周辺は濃いめですが、
紙の端に近づくにつれて薄くしています。

ちょうど塗りかけの1枚がありますので、
見てくださいね。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2020
左右の面積、形ともに非対称にしています。

これはいわば設計図。
ここから、周囲にもう少し広げるように薄く塗り、
今塗っているところはさらに色を強くします。

赤だけでは少し単調ですので、同系色を重ね、
最後は補色で彩度を落とし、色を深める予定です。

4.細かいことですが

背景はモチーフの前にも後ろにも存在します。

何を言っているかわかりにくいですね。

よくモチーフに背景の色が入らないよう、
少し手前で止めてしまう方がいらっしゃいます。

そうすると、モチーフの周りに白い塗り残しが線状に残ってしまいます。

背景は空気の色ですので、
空気はモチーフの後ろはもちろん前にも存在します。

つまり、モチーフの周囲に白い線が入るより、
モチーフに背景の色がかぶさっても問題はない、
ということなります。

私はむしろ、積極的に色をかぶせ、
モチーフの色を背景にひっぱり出します。


© Belta(Mayumi Wakabayashi)2020

隙間を空けない、モチーフに被さるくらいでOK!
と覚えておいてくださいね!

以上、今考えている背景について、です。

また新しいことに気づきましたら、シェアしますね!

ご参考になるとうれしいな。

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