BeltaのColored Pencil Gallery  色鉛筆ギャラリー

色鉛筆専門サイト。色鉛筆画とモレスキンスケッチ。色鉛筆と紙の情報も満載。
Home » colored pencils » 【色鉛筆情報】ダーウェント 比べてみました

【色鉛筆情報】ダーウェント 比べてみました

4月 10th, 2019 Posted in colored pencils, derwent

東京画材ショーでダーウェントの新商品
「ライトファスト」をいただきました。

美術館の照明で100年退色しない、色鉛筆です。

↓ 上の方です。

この1ヶ月、時々使ってみています。

感想は、

「いいかも!」

です。

いただいた色がバイオレットというこもあるのでしょうが、
軽いタッチでもはっきりと発色します。
かなりなめらかな感じですね。

かといって柔らかすぎないので、
シャープな線が出ます。

手持ちのダーウェントの他のブランドと比べてみますね。

比べてみたのは、

アーチスト
プロカラー
カラーソフト
ライトファスト

です。

ライトファスト以外は紫を持っていないので、赤で比べました。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)

簡単に言うと

アーチスト(硬い。発色は淡い)
プロカラー(そこそこ硬い。発色はアーチストより強い)
カラーソフト(柔らかい。クレヨンのように発色する)
ライトファスト(中くらいの硬さ。発色は強い)

私が比べたのは線のエッジ。

ぼんやりするか、シャープな線ができるか、です。
普通の力で塗って、紙の白い目がどれくらい見えるかを見ます。

やっぱりアーチストは紙の目は見えませんねぇ。
その点カラーソフトは紙の目がとてもよく見えます。
エッジもギザギザ。

ではアーチストがベストか、というと、

アーチストは本当に硬いんですよね。
私的には、「色鉛筆界のあずきバー」

なめらかなグラデーションができますが、
紙によってはきちんと発色するまで、何度も塗ることになります。
それでも発色が淡いこともあります。

カラーソフトは、細密には向きませんが広い面にはとっても便利。
しかも色が強い。

この2つが両極端とすると、

プロカラーとライトファストはその中間。

ただ、硬さでいうと、プロカラーの方が硬いです。
そして消しゴムで消えやすい。

その点ライトファストの方が少し柔らかい感じです。
スケッチの線描きにも向いているように思います。

実際、私は水彩の下絵に使っています。

ついでにダーウェントのカタログで比べてみますね。
豪華なカタログで、読み応えあります。

消えやすさは、5がもっとも消えにくいです。

■アーチスト
・芯が折れにくくしっかりした描き心地
・混色…3
・消えやすさ…3
・色の発色の強さ…3
・重ね塗り…4
・芯の強さ…5

(Beltaのコメント)
さすがあずきバー、数値からも芯の硬さがよくわかります。

■プロカラー
・Smooth、strong texture
・混色…5
・消えやすさ…1
・色の発色の強さ…5
・重ね塗り…5
・芯の強さ…5

(Beltaのコメント)
芯が硬く、消えやすい。だけど発色は強い。

■カラーソフト
・ソフトテクスチャー
・混色…4
・消えやすさ…4
・色の発色の強さ…4
・重ね塗り…4
・芯の強さ…3

(Beltaのコメント)
アーチストに比べると、同じメーカーとは思えないくらい
柔らかいです。軽い力で塗れますよ。

■ライトファスト
・自然な水溶性
・混色…5
・消えやすさ…5
・色の発色の強さ…5
・重ね塗り…5
・芯の強さ…4

(Beltaのコメント)
どれもレベル5、プロカラーに近い感じですね。
プロカラーに比べると消えにくい。

ライトファスト、良さそうです。

缶のデザインがもう少しソフトだといいなぁ。
大きな目はちょっとこわい。

Leave a Reply