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【テクニック】グラデーションについて

12月 28th, 2017 Posted in lesson & technic Tags:

よくご質問をいただくのがグラデーション。
色鉛筆の美しさの一つがグラデーションですものね。

グラデーションの作り方にはいろいろあり、
組み合わせて使うことも多いです。

今日は、色を使ったグラデーションについて
ご紹介しますね。

使っているのは、ホルベインの36色セットです。
このセットはグリーン系の色が多いので、グリーンのグラデーションです。


© Belta(Mayumi Wakabayashi)

途中が白っぽく見えてしまっていますが、
実物はきれいなグラデーションになっています。

使った色はこの5色。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)
フォレストグリーンが一番暗く、カナリーイエローに向かって
明るくなるよう色を選びました。

ではここからグラデーションの作り方です。

まずは一番濃い(暗い)色から。
本にも書いた通り、明るい色(ここではアップルグリーンやカナリーイエロー)
から塗ると、その上に塗る色はムラになりやすいから。

一番暗いフォレストグリーンをこんな感じで塗ります。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)

グラデーションの始まりの左側は濃く(少し強めに)塗ります。
線をバラバラにしてみると、こんな感じ。

注意するのは、
色鉛筆を紙に乗せたところは、
どうしても強くなりがちなので、ソフトに着地すること。

最後はピン!と跳ねずに、すっと自然に力を抜く感じにします。

同じ塗り方で、次のホリーグリーンを塗ります。
このとき、フォレストグリーンを塗り終わった先まで塗ります。
これが大切なことなんです。

「ホリーグリーンのみ」としていますが、
塗り始めるのは、フォレストグリーンの上からですので、
フォレストグリーンの色の粉がわずかに混ざっていることになりますよね。

色鉛筆は多かれ少なかれ、
塗ると粉が紙の上に乗ります。

この粉を次の色で伸ばしていくという感覚なのです。

横から見るとこんな感じ。

上から見るとこう。

塗り始めるところは、作りたい色によって様々です。

大切なのは、

先に塗った色の粉を伸ばすような感覚で、
少し先まで塗ること。

色鉛筆が紙に着地(?)するときに、ソフトにそっと。

それから、

色鉛筆の芯を尖らせることと、
あまり後ろの方を持たないことも。

後ろの方を持つと、薄い色を作りやすいのですが、
メインのモチーフを塗るときには不向きですから。

上の例は7センチくらいの長さに塗っていますが、
長くて初心者の方には少し難しいと思います。

まずは3センチくらいの長さが作りやすいと思います。

グラデーション、試してみてくださいね!

こちらの本もご参考に。

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