桜の季節
2015年の桜。
© Belta(Mayumi Wakabayashi)2021
周囲を塗って桜を浮かび上がらせるテクニックを使っています。
よく「白抜き」と言っているもの。
イメージは彫刻なんですよね。
彫刻刀で彫り起こす気分で描きます。
教室でも「してみたい」というお声をいただくのですが、
塗り絵の場合、下絵の線があるので、ちょっと雰囲気が変わります。
私は愛用のポリクロモスのクールグレーⅡで下書きをしています。
クールグレーⅡは本当に便利な色で、
薄いし、消せるし、見えるし、色相は変えないで明度だけ変えるし、
他の色も乗るし、と良いことずくめ。
私にはなくてはならない色です。
クールグレーⅡでも濃くなってしまう筆圧を
お持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
クールグレーⅠはオススメしないです。
Ⅰになるとワックス分(オイル分)が多く、
滑りやすい面ができてしまいます。
つまり上に色が乗りにく、そこだけテカりやすいわけです。
Ⅱでも濃くなる筆圧をお持ちの方は、
Ⅱで下書きを描き練り消しで色を薄くすると良いかと思います。
色の付け方ですが、最初は薄く、薄くです。
全体のイメージが掴めたら、次第に濃くしていきます。
濃くするポイントは、線が集まっているところ。
桜の例では、花びらと花びらがくっついている中心付近です。
ここは線が集まっていますよね。
そういうところは、最後にグッと強く色を入れ、
尖った芯で形を整えてあげると、きりっと締まります。
お試しくださいね。