色鉛筆で絵を描いています。
画材は色鉛筆でなければダメというわけではないのですが、
「描きたい!」
と思ったときにすぐに描ける、
という理由から色鉛筆で絵を描くことを始めました。
でも、
色鉛筆を使っている内に、
この画材はとってのおもしろい!
ことに気付いたのです。
どの画材も同じでしょうが、
使い方次第で、様々な表現ができるのです。
ほら、全部、色鉛筆で描いた絵です。
しかも同じ人間が。
© Belta(Mayumi Wakabayashi)
そして芯を尖らせることで、細密な表現も。
© Belta(Mayumi Wakabayashi)
難点は仕上げるのに時間がかかるものがあること。
(表現によります。短時間でできるものもたくさん)
線が得意な画材ですから、面には時間がかかるのです。
ただ、芯を長くして使う、溶かすという技法を使うと面も楽々。
(油性の色鉛筆でもメルツ液やテレピン油で溶かせます)
溶かすと筆で水彩のように面積を塗ることができますからね。
それから、単色で使うことが少なく、重ね塗りをすることで、
手間がかかるのです。
数色を重ね塗りし、練り消しで落とし、再度塗る、
ということになると、かなりの時間を要すことになります。
ただ、これは油絵、水彩も同じですね。
乾かす時間がない分、
色鉛筆は集中が途切れないというメリットもありますね。
いずれにしても、
色鉛筆はこれから手法が開発されていく画材だと
思っています。
20年前には、色鉛筆は目の粗い紙に
ふんわり、メルヘンチックな表現をするものと
捉えられていました。
今でも「色鉛筆で絵を描いている」というと
メルヘン画を描いていると思う方もいらっしゃいます。
現在は、ケント紙など滑らかな紙に細密に描かれる方が
たくさんいらっしゃいます。
実際、細密画は得意な画材だと思います。
どんな表現を選ぶかは、その人次第。
Beltaもいろいろ試しています。
みなさんも楽しんでくださいね!
愛用の色鉛筆です。全部油性。
■ ファーバーカステル ポリクロモス
一番多く使う機会がある色鉛筆。
中くらいの硬さが細密向き。
■ ホルベイン
教室でお勧めしている色鉛筆。
重ね塗りをして、練り消しで色を落とす手法のときにはこれ。
顔料がいいのか、鮮やかで強い色。すばらしい。
柔らかい芯なので、小さな細密にはやや不向き。
パステルトーンが揃っているのもうれしい。
■ 三菱 ペリシア
同じメーカーのユニは硬くて使いにくいのですが、
ペリシアは最高にすてき。
色に厚みを出してくれる素晴らしい色鉛筆。
■ カランダッシュ パブロ
4本しか持っていませんが、どれもヘビーローテーション。
油性にしては珍しい六角の色鉛筆です。
ポリクロモスよりわずかに硬い感じ。もう少し増やしたい。
■ カリスマカラー
色鉛筆の楽しさを教えてくれたのが、
この前身、ベロールのカリスマカラーです。
柔らかくで鮮やか。
Beltaの感覚では凶暴な発色をします。
ケント紙や、モレスキン、トラベラーズノートにも
とても良くのります。
凶暴といっても悪い意味ではないですからね!
それだけ強い発色をするということ。
ただ、現在の形になってから、芯がずれていたり、
鉛筆が歪んでいたりするものがあります。
■ ロイヤルターレンス ヴァンゴッホ
柔らかくて発色もきれい。
紙にぴたっとフィットするので、
鉛筆というより、筆で描いているようなイメージ。
ただ、ピンクはありません。あるといいのになぁ。
柔らかく、軸が細いのでコントロールしづらい面があり、
極端に芯を尖らせるとBeltaの筆圧でも折れることも。
また、軸の中で芯が折れていることがしばしば、
1本丸々使えなかった経験もあります。
なぜか半額で売られることが多い色鉛筆です。
■ トンボ 色辞典
他の色鉛筆にはないニュアンスのある色が揃っています。
かなり硬い芯です。その分、細部を描くのにぴったり。
今はメインの色鉛筆ではありませんが、
かつては色辞典90色をメインに描いていました。
メインから外れた理由は、ポリクロモスの良さに目覚めたことと、
耐光性が弱いという情報を得たから。
でも、持っているだけで幸せになれる色鉛筆。
他にもダーウェントやプリズマカラーも。
実は水彩色鉛筆も100本くらい(笑)
マニアなんです(笑)
セットで持っているものもあれば、
単色買いで少しずつ集めたものもあります。
ペリシアなんて5本しか持ってない。
けど、とっても重宝。
すばらしい色鉛筆です。
来年はもう少し増やす予定。色に厚みを出すのにぴったり。
油性色鉛筆を溶かす手法は使っていませんが、
こういう専用品もあります。
テレピン油でも溶けます。
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