BeltaのColored Pencil Gallery  色鉛筆ギャラリー

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【スケッチ】つなげて描く

3月 12th, 2022 Posted in lesson & technic Tags: , ,

ものの描き方いくつかあります。

私は全体の形を大まかにとり、関係や細部を描く描き方と
一つにパーツを描き、そこから周囲へとつなげて描く描き方の
2種類をよく使っています。

昨日、大きなひことま絵日記に描いた沈丁花は、
2つめのつなげて描く描き方で描きました。

沈丁花の花の一つ(一番形がはっきりわかるもの、一番上にあるもの)を描き、
そこから隣の花、隣の花とつなげていきます。

花全体ができあがったら葉っぱを描きます。
こちらもやはり、形が一番わかりやすいものを選び、
そこからスタートです。

絵日記はいきなりペンで描くので、この方法で描きました。

ポイントは、最初に描くもの選びです。

最初にも書きましたが、
形がよくわかるもの(それらしさがハッキリ出ているもの)
一番上にあるものを選びます。

絵としても、それらがきちんと描いてあれば、
他は少々崩れても大丈夫なのです。

これもその描き方で描きました。

懐かしい~。
クロッキーブックにちょこちょこメモのように描いていたころのものです。

いきなりペンで描いていたんですよね。

手前のハムから描き始め、ベーグル他へ広げて描き、
最後にお皿を描いています。

この後、ちゃんと描こうと思い、
スケッチブックに描くようになりました。

そして2012年からモレスキンへ。
やがてトラベラーズノートも使い始め、
今はたくさんの紙に描いています。

さて、沈丁花も色をつけました。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2022

大きなひことま絵日記は短時間で描きたいので、水彩で描いています。

<ご案内>

今年はきちんとイラスト教室をしようと思っています。

偶数月の第4金曜日です。
4月のモチーフはカップ。
ぜひご参加くださいね!

【教室】色鉛筆基礎教室、好評でした!

2月のオンライン教室は塗り絵とイラスト。
6日(日)14:00~16:00 塗り絵(ドレッサー)
7日(月)13:00~15:00 塗り絵(ドレッサー)

詳しくはこちら
【教室】2月のモチーフはドレッサー
18日(金)13:00~15:00イラスト基礎(○、△、□で描くスイーツ)

2022年の塗り絵教室のモチーフの予定はこちら↓
【教室】2022年 モチーフの予定
【教室】リバイバル教室(オンラインのみ)


18日は色鉛筆の基礎教室でした。

削り方、持ち方から始まり、塗り方、グラデーションと練習します。

私が「基礎、基礎」と言って、基礎にこだわるのは、
きれいな色を出すため。

絵は全体で見るものであり、対比効果によって見え方が違ってくるので、
一つ一つにこだわる必要はないかもしれませんが、
やっぱりきれいな色を出したい。

ガチャガチャに塗ると、その上に色を重ねたとき、色が荒れるんですよね。
欲しくないムラになるのです。もちろんそういう効果を狙うときもあります。

特に大切なのが、最初の色の層。
最初の層が荒れたら、最後まで荒れることが多いです。

というのは、「ムラ」の多くは、紙の凹みに関係するから。
濃く色が付いている場所は、たいてい、紙がそこだけ凹んでいます。
凹んだ紙は元には戻らないです。

他も同様に凹ますことができるくらい。

とっても困るのが、色を落としたとき。

練り消しで色を落とすとき、荒れていると均一には落ちないです。
それどころか、ものすごくムラが目立ちます。
そしてその上に重ねた色は、やっぱり荒れる。

ムラになってもいいところだと気にしませんが、
絵の主役でなめらかな面が欲しいところにそれが出ちゃうと、悲しい。

というわけで、特に塗り始めは荒れないよう、
変な凹みを作らぬよう気をつけることにしています。

「薄く塗り始める」というのはまさにそのため。

基礎教室はそれが自然にできるよう、腕に覚えてもらうわけです。

おかげさまで、とても好評でした。

作品作りではないため、みなさまにお見せする画像がないのですが。

引き続き、基礎教室は続けていきます。
地味ですし、ご経験がある方には不要ですし、リピートもないです(笑)

でも、基礎は大切。
随時開催していきますので、気になった方はぜひご参加くださいね。

教室に参加が難しい方は、
これらの本、どちらでもおさらいできますので、ぜひご活用ください。

 

【テクニック】ストロークについて

11月大阪で教室をします。
17日NHK文化センター梅田教室

18日 午前 色鉛筆 超基礎講座
18日 午後 大人のアート塗り絵教室

18日の教室は午前午後ともに満席になりました。
キャンセル待ちの受付をしています。
ご希望の方はinfo@belta.jp若林までメールでお知らせください。

17日のNHK文化センターの教室はお席があります。
ぜひこちらをご利用ください。
17日NHK文化センター梅田教室


先日の宍道教室で、
「この塗り方を試してみたい」とリクエストをいただいたのが、
クロスハッチング。

クロスハッチングにはさまざまなバリエーションがあります。
私のクロスハッチングは、細いシャープな線を使います。

細くてシャープな線を使うと、
繊細なグラデーションや一律のきれいな面を作ることができます。

今回初めてクロスハッチングを試していただいたのですが、
慣れない塗り方に「塗りつぶしたい」というお声があがりました。

ですよね。
筆圧で塗りつぶすことに慣れている手には、
クロスハッチングの最初のレイヤーは
少し物足りなく感じると思います。

作品が完成した後、

「クロスハッチングはきれいな線だときれいだけど、
ツンツン跳ねた線ではあまりきれいではないですね」

とご感想をいただきました。

そうなんです。
左の「○」のような線が描けるといいですね。
対して右の「△」だと、グラデーションをきれいにしづらい。

左の「○」のような線を描いてみると練習になると思います。

長さは3センチ~5センチくらい。

3センチより短い線はあまり練習になりません。
(簡単すぎて、筋肉を鍛えられない)

5センチより長い線は極端に難しくなり、
やはり練習の効率が悪いです。

上の画像の私の線は4センチです。

実際のクロスハッチングはそんなに長い線で描くことはなくても、
練習は長い線で描く方が良いですね。
(私のクロスハッチングも線はそんなに長くない)

ある程度の長さの線をまっすぐ揃えて描けると、
影を描くのも楽。

暗い色の色鉛筆を尖らせて練習してみてくださいね。

【動画】バラで試してみました

4月 23rd, 2019 Posted in flower, lesson & technic, making, model, pink

コラージュの材料としてバラを描き始めました。

途中で、「動画撮ったら良いんじゃない?」と思いついたので。

暗いなぁ。

ぐちゃぐちゃと塗っているように見えますが、
小さなところを除くと、一方方向に塗っています。

ストロークが早いため、ジグザク塗りに見えるんですよね。

状況はというと、

1.全体を薄く、明暗をつけながら色を付ける
2.部分を少しずつ、明暗や色みを強くする(←今ここ)
3.さらに、同様に色を強くする。ギアをあげる感じ
4.暗部を引き締める。ストロークはフォルテッシモも使う

この後、もう少し描いたので、現在は3です。
こんな感じ。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)

使っている色鉛筆は今のところ写真の5色のみです。
左4色がポリクロモス、右1色はホルベインのチェリーブロッサムです。

左から右へ順に明度、彩度が低くなっています。
一般的には「薄く」感じる順番ですね。

細かく言うと、

左3色のポリクロモスはとてもよく似た色で、
色相はほぼ同じ。違いは明度と彩度だけ。

次の1色は色相が違っていて、青みがかっています。
でも、そんなに大きくは違いません。
明度はかなり高いです(明るいです)

最後の1色は色相が黄みより。
明度はとても高いです。

今回使った順番は、左から2番目から始め、
3番目、4番目と使いました。

その際、5番目を効かせたいところは塗り残したり、
薄いグラデーションにしたりしています。

5番目は黄みが強い色ですが、とても明るいので、
他のピンクともなじみが良い色です。

この色を塗り残したところから、
薄いグラデーションのところへなじませるように塗ります。

必要に応じて、かなり強く塗り込みました。
(明るい色なので、強く塗っても濃くはならないのです)

そして1番左のピンク(一番高彩度で明度もやや低め)で
ぎゅっと締めていきます。

この通りにきちんと順番立てて描いているわけではなく、
行きつ戻りつしながら、色を重ねています。

今回、3色が良く似た色のため、変化が少ないようなので、
もう1~2色重ねようかと思っていますが、
さて、どうするか?

「作品」というよりコラージュ用ということもあり、
一度スキャンしたら、違う色に変更する可能性もあります。

このままのおとなしい感じは少し物足りないかなと。

さてさて。

教室はこんなことを、
もっと簡単な言葉で、もっと楽しく説明しています。

もちろん詳しく聞きたい方には、詳しくお話ししますよ。

松江、東京、時々大阪(次は7月)で教室をしています。

ぜひご一緒に。

【5月の教室】
12日(日)大人のアート塗り絵 武蔵小杉教室
14日(火)大人のアート塗り絵 池袋教室
28日(火)大人のアート塗り絵 宍道教室

【6月の教室】
3日(月)大人のアート塗り絵教室 大塚教室

塗り絵教室は2時間で1枚、ポストカードサイズの塗り絵を仕上げます。
参加費は、3,000円~3500円。
丁寧に色鉛筆の基礎をお教えします。
下絵、塗り絵レシピがありますので、初心者の方も安心です。

1回完結の教室ですので、入会金、年会費等がなく、
とても参加しやすい教室です。

また、プライベートレッスンもしています。
1時間5,000円 2時間から受け付けています。
会場費は折半。

お申し込み、お問い合わせは、
下記のフォームからお願いいたします。

Office Beltaをご利用されたことがある方は、
info@belta.jp宛て
メールでお申し込みください。

    ■講座申し込み 問い合わせ■

    *どちらかにチェックを入れてください。
    申し込み問い合わせ

    *色鉛筆の貸し出し(イラスト教室はチェック不要です)
    塗り絵教室をご希望の方で、
    色鉛筆をお持ちでない方には貸し出しいたしますので、
    お知らせください。
    貸し出し希望貸し出し不要

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    お申込ありがとうございます。
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    後ほど担当者からお返事をさせていただきます。

    【テクニック】クロスハッチング

    教室のお知らせです。

    【3月の教室】
    3日(日)大人のアート塗り絵教室(武蔵小杉)
    9日(土)東京画材ショー(教室ではありません。遊びに行きます)
    11日(月)プライベートレッスン(恵比寿)
    12日(火)大人のアート塗り絵教室(池袋)
    19日(火)大人のアート塗り絵教室(宍道)
    19日(火)大人のアート塗り絵教室(揖屋)夜間です。

    【4月の教室】
    7日(日)大人のアート塗り絵教室(武蔵小杉)
    14日(日)色鉛筆テクニック教室クロスハッチング(池袋)
    15日(月)大人のアート塗り絵教室(大塚)

    大阪を除くどの教室も、2時間で1枚、ポストカードサイズの塗り絵を仕上げます。
    参加費は、3,000円~3500円。
    丁寧に色鉛筆の基礎をお教えします。
    下絵、塗り絵レシピがありますので、初心者の方も安心です。

    プライベートレッスンもしています。
    1時間5,000円 2時間から受け付けています。
    会場費は折半。

    ご興味のある方は、info@belta.jp若林までお知らせください。


    4月14日(日)に池袋でクロスハッチングの教室をします。

    いくつか見本を作ってみました。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    ホルベインの36色セットで作りました。

    ポリクロモスなら、ホルベインより芯が硬いので、
    もう少し線が見えたかもしれないですね。

    みなさんに試していただきたいのは、
    線の描き方(色鉛筆の持ち方が重要)と
    普段はあまり重ねない色の混色。

    実は意外な組み合わせが美しい色を作ります。

    教室ではデモンストレーションたっぷりで、
    みなさまのストロークを拝見してアドバイスをさせていただきます。

    お席はまだ少しありますので、
    ご興味のある方はぜひご一緒に。

    詳しくはこちらをご覧ください。

    クロスハッチング教室は、クロスハッチングのみ重点的に磨きます。

    作品を作りたい方は、塗り絵教室をご利用くださいね!

    4月7日(日)大人のアート塗り絵教室(武蔵小杉)
    4月9日(火)大人のアート塗り絵教室(池袋)
    4月15日(月)大人のアート塗り絵教室(大塚)

    がオススメです。

    塗り絵教室にご興味のある方は、
    info@belta.jp若林宛、
    メールでお知らせくださいませ。



    この塗り絵↑をクロスハッチングで塗りました。

    【テクニック】グラデーションについて

    2月 18th, 2019 Posted in lesson & technic

    2~3年前に作ったグラデーションの見本が出てきましたので、
    みなさまにもシェアしますね。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    グラデーションには大きくわけて2種類あります。

    「手」と「色」で

    私は「ハンドグラデーション」と「カラーグラデーション」と
    呼んでいます。

    それらの中にもいくつか種類があると思っていて
    上の見本はその種類の見本です。

    実際には複数の種類を組み合わせて絵を描いています。

    例えば、このキャンドルは回数のグラデーションと色のグラデーションで描いています。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    描く時に「これは筆圧のグラデーションで」というふうに
    特に意識はしてはいないのですが、
    それぞれを練習してきれいなグラデーションができるようにするのは、
    意味があることだと思います。

    色鉛筆の色の美しさの一つはグラデーションだと思います。
    きれいなグラデーションができるようになるといいですよね。

    【テクニック】桃の色

    8月 10th, 2018 Posted in lesson & technic

    よくご質問をいただくのが、
    色を重ねるときの順番です。

    ルールがあるわけではないので、何色からでも良いのでしょうが、
    教室では、濃い色から、とオススメしています。

    黄色、ピンク、水色、白、明るいグレー、黄緑、明るい紫などは、
    後から重ねる方が、初心者の方はムラになりにくいので。

    理由は明るい色はワックス(またはオイル)成分が多く、
    塗った面がつるつるになりやすい傾向があるから。

    つるつるの上には色が乗りにくて、ムラになりやすい。
    だから、明るい色は後から、とオススメしているわけです。

    でもその色が乗りにくいという特徴を使って、
    色を作ることがあります。

    この桃の絵を見てくださいね。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    毎月1回のはがきによるお便り(Belta通信)に使ったイラストです。

    この桃の淡い色は、先に明るいクリーム系の色を塗り、
    その上にピンク、赤、オレンジ系の色を重ねていきました。

    つるつるの上は色が乗りにくいので、
    赤やオレンジを塗っても濃い色にはなりにくい。

    だから、ふんわりとした色ができるのです。

    色鉛筆に慣れてきたら、みなさんもいろいろ試してみてくださいね!

    使った色鉛筆は、ファーバーカステルのポリクロモスです。
    (実際は36色セットに入っていない色も使っています)


    現在募集中の教室はこちら↓

    【8月】
    21日(火)19:00~21:00 アンネイ(松江)

    【9月】
    2日(日)14:00~16:00 三原色で描くイラスト教室(池袋)
    9日(日)14:00~16:00 大人のアート塗り絵(武蔵小杉)
    25日(火)14:00~16:00 大人のアート塗り絵(宍道)

    【10月】
    4日(木)大塚
    28日(日)大阪
    29日(月)奈良

    リンク先のフォーム(リンク先がないものは、info@belta.jp宛てメール)でお申し込みください)


    イラストを使ったグッズのお店はこちら
    カラーショップBelta(新)

    【テクニック】小さな絵のとき

    3月 11th, 2018 Posted in lesson & technic

    絵を描く暮らしを提唱している若林眞弓の
    色鉛筆ブログです。

    カラー、NLP(心理学)についてのブログもあります。
    Office Beltaのブログをご覧くださいね!


    昨日ポストするはずだった絵です。
    (東京画材ショーではしゃぎすぎて寝ちゃった(笑))

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    とっても小さな絵です。
    小さくてもなかなかきれいですよ!

    「小さな絵」というのは、大きな絵とは描き方を変えています。

    「塗りつぶす」とはまた違うんですよね。

    色が濃いところ(この例では花の中心)から薄くしたい方(花びらの先端)へ
    色鉛筆を走らせるのですが、
    その際、力の入れ方を変えるのです。

    花の中心は、ぎゅっ!と筆圧をかけ、、
    花びらの先端に向けて、すっと力を抜くのです。

    もちろん、芯は尖らす!

    そして完全には塗りつぶさず、少し隙間を空けます。

    その時に出た色鉛筆の粉を、今度は明るい色(この場合は水色系の色)で
    周囲に伸ばすように広げていきます。

    そうすると、濃い色と明るい色がミックスされたきれいな色ができるのです。

    同じ描き方で描いたお花がこちら↓

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

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    募集中の教室のご案内です。

    Office Beltaの塗り絵教室は、
    2時間で、ポストカードサイズの塗り絵を1枚仕上げます。
    色鉛筆の基礎が身につきます。

    入会金なし、1回完結型で参加できるときにご参加を。
    とても参加しやすい教室です。

    ご興味のある方は、
    info@belta.jpまでメールでお問い合わせください。
    参加費は大阪教室以外、3,000円~3500円(下絵、塗り方レシピ代込み)です。

    【3月】

    3日(日)14:00~16:00 大人のアート塗り絵教室 武蔵小杉(武蔵小杉)終了。様子はこちら
    13日(日)13:00~15:00 東武カルチュアスクール(池袋)
    20日(火)14:00~16:00 大人のアート塗り絵教室 宍道教室(松江)
    20日(火)19:00~21:00 大人のアート塗り絵教室 アンネイ教室(松江)

    【4月】
    7日(土)14:00~16:00 大人のアート塗り絵教室 武蔵小杉(武蔵小杉)
    11日(水)14:00~16:00 大人のアート塗り絵教室 サロン・イル・トゥリパーノ(大塚)

    【テクニック】グラデーションについて

    12月 28th, 2017 Posted in lesson & technic Tags:

    よくご質問をいただくのがグラデーション。
    色鉛筆の美しさの一つがグラデーションですものね。

    グラデーションの作り方にはいろいろあり、
    組み合わせて使うことも多いです。

    今日は、色を使ったグラデーションについて
    ご紹介しますね。

    使っているのは、ホルベインの36色セットです。
    このセットはグリーン系の色が多いので、グリーンのグラデーションです。


    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    途中が白っぽく見えてしまっていますが、
    実物はきれいなグラデーションになっています。

    使った色はこの5色。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)
    フォレストグリーンが一番暗く、カナリーイエローに向かって
    明るくなるよう色を選びました。

    ではここからグラデーションの作り方です。

    まずは一番濃い(暗い)色から。
    本にも書いた通り、明るい色(ここではアップルグリーンやカナリーイエロー)
    から塗ると、その上に塗る色はムラになりやすいから。

    一番暗いフォレストグリーンをこんな感じで塗ります。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    グラデーションの始まりの左側は濃く(少し強めに)塗ります。
    線をバラバラにしてみると、こんな感じ。

    注意するのは、
    色鉛筆を紙に乗せたところは、
    どうしても強くなりがちなので、ソフトに着地すること。

    最後はピン!と跳ねずに、すっと自然に力を抜く感じにします。

    同じ塗り方で、次のホリーグリーンを塗ります。
    このとき、フォレストグリーンを塗り終わった先まで塗ります。
    これが大切なことなんです。

    「ホリーグリーンのみ」としていますが、
    塗り始めるのは、フォレストグリーンの上からですので、
    フォレストグリーンの色の粉がわずかに混ざっていることになりますよね。

    色鉛筆は多かれ少なかれ、
    塗ると粉が紙の上に乗ります。

    この粉を次の色で伸ばしていくという感覚なのです。

    横から見るとこんな感じ。

    上から見るとこう。

    塗り始めるところは、作りたい色によって様々です。

    大切なのは、

    先に塗った色の粉を伸ばすような感覚で、
    少し先まで塗ること。

    色鉛筆が紙に着地(?)するときに、ソフトにそっと。

    それから、

    色鉛筆の芯を尖らせることと、
    あまり後ろの方を持たないことも。

    後ろの方を持つと、薄い色を作りやすいのですが、
    メインのモチーフを塗るときには不向きですから。

    上の例は7センチくらいの長さに塗っていますが、
    長くて初心者の方には少し難しいと思います。

    まずは3センチくらいの長さが作りやすいと思います。

    グラデーション、試してみてくださいね!

    こちらの本もご参考に。

    【色鉛筆】クロスハッチングに使う色

    12月 13th, 2017 Posted in holbein, lesson & technic Tags:

    最近、教室でもよくご紹介しているクロスハッチング。

    太さ、間隔、色、などいろいろなアレンジありますが、
    よく使っているのがこの細かいクロスハッチング。

    © Belta(Mayumi Wakabayashi)

    色の変化をつけながら背景を塗っています。

    主に使っているのが、

    ホルベインだと、

    バイオレット、スカーレット、ビリジアン、
    カナリーイエロー、マゼンタなど。

    いずれも、白やグレーが入っていない清色(マットではない)です。

    色は少し濁らせる方が深みが出るので、
    複数の色を重ねます。

    清色同士を重ねた色と、
    マットな色を重ねた色だと、
    清色同士の方がスキっとした感じになるのです。

    いわば、透明なセロファンを重ねた感じです。

    対して濁った色、特に白が入った色は不透明な感じ。
    それが悪いわけでなく、ちゃんと使っています。

    ただ、不透明な色をクロスハッチングで透明にするのは
    とても難しいことなので、不用意に使わないよう心がけてはいます。

    イエローオーカー、ローアンバー、バーントシェンナ、
    ライトレッド、モスグリーンなどは濁りがあったり、マットな感じがする色ですね。

    フォレストグリーン、ホーリーグリーン、
    ロイヤルブルーは少し黒系の色が入っていて、濁った感じがします。

    鮮やかな色が魅力的。
    もう少し芯が硬いともっといいのになぁ。

    最近「この本を見て、教室を知りました」とおっしゃるお客様が
    何人かいらっしゃいました。

    ありがたいことです。感謝。