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ご質問をいただきました。
「本の中ではホルベインを使っていますが、
ホルベインとポリクロモス、どちらが良いのでしょうか?」

本や教室でホルベインをお勧めしている理由は、いくつかありますが、
結論からいうと、
初心者で筆圧が弱く、
しばらくは1セットの色鉛筆だけにするのでしたら、
ホルベインがおすすめ。
そうではなくて、
色鉛筆の経験がある方や
使いながら欲しい色を買い足したい。
またそういうことができる環境にある、
という方でしたら、どちらでもお好みの色、描き味のものを、です。
ホルベインとポリクロモスは
描き味や色味など違いがありますので、
画材屋さんで試し描きをして、
ご自分に合うのを見つけるのがお勧めです。
描き味や色味の好み、
使う紙に人それぞれですので、
こちらがいい!とは断言しづらいです。
なぜそういう結論になるかいう説明をしますが、
ここからはマニア話しですので、長いです。
それでも読もうかな、と思われたらどうぞ♪
さてホルベインの36色セットですが、以下の点でお勧めです。
1.色構成がいい
単色で買い足ししない、とすると、
ホルベインの36色セットは色構成が良く
ほとんどのものが描けるから
また色を体系づけて考えやすいから。
ホルベインの36色セットは、
青みの色と黄みの色がペアになっています。
例えば、
フレッシュグリーン(青みの明るい緑)
アップルグリーン(黄みの明るい緑、黄緑)
アクア(青みの水色(厳密には暖かみのある水色ではありますが)
アイスグリーン(暖かみのある水色として使える)
コスモス(青みのピンク)
ピンク(黄みのピンク)
他にも茶色もおもしろいです。
イエローオーカー、ローアンバー、バーントアンバー、セピア
同系色で明度、彩度違いが揃っています。
青み、黄みの違い、茶色のバリエーションは
影色を選びやすくします。
他にも
くすんだアンティークカラーも揃っていますし、
三原色として使える3色もあります。
深緑、落ち着いた緑、鮮やかな青系の緑、くすんだ緑など、
緑もいいですね。
1色の色もいいですが、色のラインで考えたときに、
扱いやすい構成になっていると思います。
色についてはこちらのページを見てください↓
全部ではありませんが、36色セットの解説をしています。
【色】ホルベイン フォレストグリーン 267

2.魅力的な(使いやすい)色がある
スカーレット、バイオレット、ビリジアン、マゼンタなど、
とても鮮やかで(彩度が高い)色があります。
色は混色すると濁ります。
濁るのが悪いわけではないですが(濁らせるのは重要)
最初から色が濁っていると、鮮やかな色にはなりません。
美しく濁らせたいとき、鮮やかな色は便利です。

3.ジョーンブリヤンがある。
いわゆる薄橙色です。昔で言えば肌色。
この色がとても便利なのです。
真っ白では浮くとき、少し塗ると落ち着きますし、
ブルーをくすませることもできます。
スカーレット、ピンク系の色を伸ばすのにも使えますし、
黄色との混色でケーキやクッキーの生地の色にもなります。
もちろん人肌にも。
とにかく便利。
1家に1本です。

4.芯が柔らかく発色が強い
芯が柔らかく、筆圧が弱い方も発色します。
芯が硬いと筆圧が弱い方だと薄付きになり、
かなり手数がかかります。
特に始めたばかりの頃は、こわごわ塗るので、
筆圧は弱いです。
そういう方でもホルベインでしたら、
色を出しやすいですし、広い面積も塗りやすく時間も短くてすみます。
疲れにくいというメリットもあります。

5.軸がいい
ポリクロモスに比べて、軸が太いです。
太い方が疲れにくいです。
初心者の方は緊張しながら塗る方も多いので、
疲れにくい方がいいのです。
そして軸が太いことで、色番号や色名のプリントが大きく
読みやすくなっています。
また軸の色と芯の色がだいたい合っています。
メーカーによっては軸の色と芯の色が大きく違うことがあり、
とても紛らわしいです。
ホルベインさんもそこは気をつけているとおっしゃっていました。
また色名も比較的わかりやすいです。
例えばピンク。
コスモス(ホルベイン)と
ピンクマダーレーキ(ポリクロモス)
コスモスの方がイメージしやすいですよね。
まぁ、ジョーンブリヤンという色もホルベインにはありますが、
往々にしてわかりやすい色名だと思います。
それからこれは私の全くの趣味ですが、
軸と軸がふれあう音がいい。
6.手に入れやすい
「ホルベイン」という名前から海外メーカーだと思われがちですが、
日本の企業です。
ですので、お値段も海外メーカーより若干押さえられています。
そして扱っているお店も多く、単色で補充が効きます。
島根県では、私が知っている限りの話になりますが、
ポリクロモスを店頭に置いているお店はありません。
ホルベインでしたら、出雲の画材屋さんで単色でも買えます。
では弱点はないかというと、
やっぱりあります。
例えば、芯が柔らかいということは、
減りが早く、目が粗い紙だと紙の目の奥まで入りにくい。
つまり、紙の目が見える少し粗い発色に見える。
(筆圧が強くなると大丈夫)
また紙によっては、細かいものが塗りにくいです。
文字もそう。
芯が柔らかいので文字が潰れやすいのです。
色が鮮やかで軽い筆圧で発色するということは、
ごく薄く塗りたいとき、ごくごく繊細なグラデーションを作りたいとき、
いきなり強く発色してしまうことがあります。
(筆圧コントロールができるようになると、大丈夫です)
では、ポリクロモスはどうか、というと、
1.色構成
36色セットには、よく似た色がある反面、
自然のものを描く緑、ピンクが弱いです。
グレーもウォーム系だけ。
初心者の方は36色セットだけでは使いにくい
色構成だと思います。
混色で補えるところもありますが、
初心者の方だと単色で使える色が多い方が楽。
ですので、ポリクロモスなら36色セットに数色加える方が
使いやすいと思います。
2.色がきれい
色構成は私の好みではありませんが、
ポリクロモスの色は私は大好きです。
ホルベインに比べると、全体的にやや落ち着いた色で、
派手さは控えめですが、シックで美しい色だと思います。
混色すると、薄いセロファンを重ねたような
美しい発色をします。
3.ジョーンブリヤンはありません。
ただ、36色セットでしたら、クリームがあるので、
多少近い色として使えなくもないです。
ポリクロモスユーザーでも
ジョーンブリヤンは持っておくといいと思います。
ジョーンブリヤンはなくても、
ダークインディゴやコバルトグリーン、ディープスカーレットレッドという
魅力的な色があります。
4.芯が硬く発色がいい
ホルベインに比べると芯が硬いです。
でも、学童用の色鉛筆に比べると遙かに柔らかいです。
そして、発色はきれいです。
芯が硬いため、紙の目の奥まで入りやすく
紙の目も潰しやすいので、発色がきれいです。
ホルベインに比べると若干薄付きですが、
その分、繊細なグラデーションが可能です。
細かいもの、文字も得意。
潰さずにきれいに塗ることができます。
ただ、筆圧が弱い初心者の方が広い面積を塗る場合、
時間がかかる可能性が高いです。
5.軸はホルベインより細め
といってもヴァン・ゴッホほど細くありません。
色名はわかりにくいものもあります。
ポンピアンレッドといってもわかりにくいですよね。
印字も小さいので読みづらいことがあります。
ただ、少し前にフォントが代わり可読性は良くなったと思います。
6.やや手に入れにくい
お値段はホルベインに比べ高めです。
セットで買うときに、一瞬「うっ」となります。
また島根県のように店頭ではすぐに買えない地方もあると思います。
以上がホルベインとポリクロモスの違いです。
では、私はどうかというと、
基本、ポリクロモスユーザーです。
ポリクロモス大好き♪
けれど、鮮やかさが欲しいときはホルベインも使いますし、
本の仕事は大抵ホルベインを使います。
理由は鮮やかな色で目をひく表紙にしやすい、
柔らかい芯で塗るのがはかどることが大きいです。
大量に使うので、補充しやすい点もいいですね。
以上、長々と書きましたが、ご参考になるとうれしいです。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
お好みの色鉛筆に出会えますように。