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【テクニック】終わらせる技術

1月 31st, 2021 Posted in other

■ 2月の大人のアート塗り絵教室

2月1日(月)13:00~15:00(ひな祭りのお重を包んだ風呂敷)
2月7日(日)14:00~16:00(ひな祭りのお重を包んだ風呂敷)
2月8日(月)13:00~15:00(ひな祭りのお重を包んだ風呂敷)
2月10日(水)19:00~21:00(ひな祭りのお重を包んだ風呂敷)
2月21日(日)14:00~16:00(基礎)


月に1度、葉書のお便り「Belta通信」

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1月のモチーフはカップとチョコでした。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)2021

難しいモチーフではありませんが、
スプーンのリアリティやチョコレートの色など、
塗っているうちに、いろいろ気づいて手をかけたくなります。

なかなか終わらないなあ、ということに。

でも、「終わらせる」ということはとっても大切な技術なのです。

自分で「これで終わり」と決めないと。

教室では「疲れた」と思ったら「止め時」とお話ししています。

「疲れた」と感じるときは、
多くの場合、もう飽きています。
そんな状態では新しいアイディア、沸きませんよね。

完成とするか、手を置いて後日また見てみる、のがオススメです。

初心者の方は、塗り足りないことが多いです。
いったん手を置き、少し時間が経ってから(目がリセットされます)
もう一度、見てみてください。

経験を積まれた方は、塗り過ぎ、描き過ぎることが多いようです。

私自身、「やっちゃった」というときは、
たいてい描き過ぎています。

初心者の方は後日、描き足せばOKですが、
塗りすぎ、描き過ぎの場合、リカバリーは手がかかります。

できるなら、その前に手を止めたいですよね。

個人的には「少しモノ足りない」
くらいで手を止めたいと思っています。

と言いつつ、ついつい描き過ぎるの、
説得力がないかな(笑)

あまりにもきっちり描き込むと、

観る人は、

想像する余地がない
少し息苦しい
狭い

と感じるように思います。

これはデッサンも同じで、

「正しく」描いてあるものが、
必ずしも「気持ちいい」わけではないです。

もちろん「正しく」描くことを批判はしてないですよ。

自分が何を目指すかにも寄るとは思いますが。

絵は技術を見てもらうもの
絵は見てくださる人に心地よさを感じてもらうもの
絵は社会の問題を提起するもの

いろいろな目標がありますからね。

私自身は、
わずかに隙があり、
ずっと観ていられる
ずっとそばに置いておける

そんな絵を描きたいな、と。

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