マカロンの秘密

と言っても作り方ではありません。

マカロンをなぜキレイと感じるか？

なんてことを真剣に考えています。

それは小学校の頃にファーブル昆虫記を読んだときから始まっています。

ファーブルの元に地元の小学生が遊びにきます。

子どもたちはファーブルのコレクションを見て、歓声を上げます。

特に貝殻の標本は、その美しさに心惹かれるようで、
みんな夢中になります。

ところが、やがて子ども達の興味は貝殻から離れるというのです。

子ども達の興味がどこへ向かうか？

それは、「卵」

鳥の卵の模様を「きれいだね」と言って飽きずに眺めるのです。

ファーブルは、
「複雑な形の貝殻は、ぱっと人の目を惹きつけるけれど、
やがて飽きられる。

卵はどれもシンプルで同じ形をしている。
その制約の中での美が、人の心を惹きつけるのだろう」と。

手元に出典がないので、記憶をたどって書いていますので、
微妙なニュアンスは違うかもしれません。

子ども心に、この行（くだり）がとても印象的でした。

シンプルな形、制約の中に、「美」は宿るんだ。

と思ったものです。

そう考えると、いろいろ思い浮かんできます。

例えば、
男性マニアの多い腕時計。
時計は極めて「制約」の多いものです。

形、大きさ、必要なパーツなど、制約だらけの中で、
デザインされていますね。

ケーキにしても、
流行を見てみると、古くはティラミス、クレームブリュレ、
プリン、ロールケーキ、マカロンと、シンプルなものばかり。

ファッションも同じじゃないかしら？

ティム・ガンが、柄物をきらい、美しいラインにこだわるのも、
やはりシンプルなものに、美しさを見出しているから？

「シンプル」というのは、
別の言葉で言えば「洗練」

不要なものがない、状態です。
「卵」なんて究極のシンプルなのでしょうね。

シンプルな形と美しい色。

加えておいしい。
マカロンが流行るハズですね。

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秋に開催予定です。

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