昨日はコミュニケーションセミナーでした。
NLPをベースに「聴くこと」を中心にお話ししたのですが、
次のステップとして、「自分の気持ちを伝える」ために、
良い本を紹介して欲しいとご依頼をいただきました。
「自分の気持ちを伝える」コミュニケーションは、
アサーショブなコミュニケーションといいます。
たとえば、こんなシチュエーション。
友だちから、お食事会誘いをもらったけど、
その日は試験の前日、家で勉強したいから断りたい。
けど、断ると
友だちにイヤな思いをさせるのではないかしら?
次は誘ってくれないのではないかしら?
そんなことも頭をよぎります。
あなたならどうしますか?
1.試験前だけど、お食事会に行く
2.「今回はだめ」と言って断る
お食事会に行ったとしたら、きっと気分は暗くなる。
試験の事がきになるし、断れなかった自分がイヤで。
「ダメ」と言って断ったら、
『もう誘いがないのでは?』と心配。
一人仲間外れになった気分で、後悔する。
では、どういえばいいか?
目的は、親密な関係をつくること。
どちらも「我慢」をするのではなくて。
とすると、
我慢をせずにさわやかに断りたい。
こういう場合の表現ですが、
以下のように言ってみてはいかがでしょう?
—
誘ってくれてありがとう。
あいにく、その日はちょうど試験の前日なの。
今回の試験、合格したくて半年間頑張ってきたの。
だから、その日は家で最後の追い込みをしようと思っているの。
お食事会にはとっても行きたいんだけど、
今回は、見送らせてね。
その代わり、試験が終わったら、
またみんなで集まりましょう。
おいしいお店を見つけたから、紹介するね。
みんなによろしくね。
私も試験、がんばるから。
—
この言い方なら、
お友達も
「うん、わかった、試験がんばってね」と
言ってくれるんじゃないかしら。
この話し方は、3つの構成要素から成り立っています。
1.感謝(誘ってくれてありがとう)
2.断る理由を説明(試験の追い込みをしたい)
3.代替案を出す(試験が終わったら集まりましょう)
断られるより断る方が気持ちの負担は、
大きいように思います。
気持ちの負担を軽くしてくれるのが、
代替案。
代替案は、
今回はたまたま合わなかっただけで、
本当は、自分も参加したいと思っている、
それを表現するものです。
そんなアサーティブな会話を
わかりやすく紹介した本が、
「アサーショントレーニング」です。
前々回のメルマガでもご紹介したのですが、
アサーティブな会話の基本がよくわかる本です。
ただ、良い本ですが、
本を読んだだけでは、身につきません。
日々、実践することです。
やってみてね。
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