最近、接する機会が多いのが、
認知心理学関係の本。
今回読んだのは、「考えることの科学」
なぜ、認知心理学の本を読むか?
それは、人の推論のあやふやさに興味があるから。
例えば、こんな例。
子どもがテストで100点満点を取りました。
「えらいね」とほめたら、
次のテストで57点を取りました(100点満点です)
「ダメでしょ!」と叱ったら、
次のテストで93点を取りました(100点満点です)
そこで、母は考えた。
ほめたら、成績は下がる、
叱ったら、成績は上がる。
「子どもはしからないとダメ」
この推論、みなさんはいかが思われますか?
子どものテストの点数が下がる要因は、
「ほめた」ことでしょうか?
体調が悪かったかもしれないし、
何か気になることがあったかもしれないし、
教育実習生が来ていたかもしれない。
そんなことはすっ飛ばして、
「子どもはほめたらダメ。叱ればOK」となる。
笑っているけど、
こういうことって多いのです。
そして、一度、「叱ればOK」という結論を出したら、
次に起きるものは、「叱ればOK」に当てはまるよう
考えるので、ますます強化されていく。
日常生活の中で、本当に多いことなんです、これ。
そんな推論の誤りが引き起こす誤解、弊害を防ぎたくて
本を読んでいます。
この本は、豊富な事例があり、
解説がわかりやすいと思います。
新書ですので、すぐに読めます。
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考えることの科学