ずっと行ってみたかったところにやっと行けました。
口縄坂(くちなわざか)
大阪市の中心部を南北に走る上町台地、
その西縁に沿って「天王寺七坂」と呼ばれる
七つの坂があります。
口縄坂はその一つ。
「口縄」とは大阪の古い言葉で「蛇」のこと。
坂の下(上?)から道を眺めると、
起伏が蛇に似ているので、そう呼ばれているのだそう。
そんな坂になぜ、Beltaが行きたかったかというと、
司馬遼太郎の「燃えよ剣」の中で、
土方歳三が、恋人のお雪さんと
別れのための時間を過ごした場所だから。
一度は行って、自分の目で見たかったんです。
松屋町筋(みなさん”まっちゃまちすじ”と読まれます)側の
石碑。こちらが坂の下。
「坂」ではありますが、実際は途中から階段です。
が、その段一つ一つが傾斜していて、坂になっています(笑)
この坂を上ったところにある西昭庵で
二日間を過ごし、土方は新撰組の生き残りと
富士丸に乗って江戸へ向かいます。
この部分は、おそらく司馬遼太郎のフィクションでしょう。
でも、Beltaにとって大切なのは、
司馬遼太郎が歩いた、ということ。
ここに来て、この坂をあがったのでしょう。
それを追体験したかったのです。
まだ読まれたことがない方、
ぜひ一度読んでみて。
カラーの仕事をしたいからと言って、
カラーの本ばかり読めば良いてもんじゃないから。