「色彩福士検定」について思うこと

カラーの検定といえば、
色彩検定とカラーコーディネーター検定、
それから色彩士検定(カラーマスター)
だったのは、しばらく前のお話。

今や、
TOCOLができ、
パーソナルカラー検定と
色彩技能パーソナルカラー検定という
よく似た名前の検定が誕生。

そして、また。

今度は、「色彩福士検定」

公式サイトによると、

「色の持つ大きな力を応用して、
人々の幸福に貢献することを目的にし、
色彩を用いた福祉を実現することのできる人材を養成し
社会に送り出すことを目的としています(続く)」

というコンセプトで、設立されたようです。

主宰は、「(社)日本色彩環境福祉協会」

公式サイトには、どういった方が立ち上げたのか、
記載はありませんが、
カラースペースワムのヨシタミチコ氏も参加されているようです。

まったく個人的な見地で言えば、
「またぁ、こんなもん作って~」です。

というのは、
現状、色の検定は多すぎ、と思っていますから。

色そのものが、一般の方にまだ広まっていない現状、
検定ばかり、細かい分野に分かれて増えても、
活かせる場所がないように思うのです。

実際、色の仕事をしたくて、色彩検定を取得したけど、
仕事になってない人が、どれだけいるのでしょう。

「検定を取れば、仕事ができる。就職に有利」だと信じて、
検定を取得しても、なかなか仕事には結びつかないのです。

それで、さらに検定を取れば、差別化ができるかと、
色彩検定を取り、パーソナルカラー検定を取り、
と次々に検定を取得する方もいらっしゃるようです。

すでに色彩検定の1級が珍しくなくなった今、
新しい試験ができると、正直、
「これも取っておかなくちゃ」という気分になってしまいます。
    
検定、資格ジプシーという感じ。

    
「仕事にするのは、自分で考えることでしょ」と
言われそうですが、
大きな団体が主体となって、
色がもっと身近になるよう活動する方が、
ずっと良いと思うのです。

「検定はその活動の一種」と言われるかもしれませんが、
Beltaはそうは思いません。

時間とお金を使うのですから、
「仕事」を意識している人が受験をします。

そういった人たちは、
検定産業にとっては、ステキなお客さまですよね。

確かに、色彩検定も、カラーコーディネーター検定も、
良い内容ではないでしょう。
「もっと役に立つ試験を作りたい」という気持ちも分かります。
#Beltaもやりたもん。

色彩検定で使うPCCSなんて、現場では全く使わないのに、
1級ではとことん覚えさせられるわけですし。

けど、納得できない。

そもそも、福祉環境なんて、
「色」だけで構成されはいないもの。

福祉環境における色の重要性は、
いつもBeltaも話していることだけど。

環境は色を含めた全体で考えるものだと思うから。

それから、使うカラーカードはCUS。

これもどうかと思う。

使うのは、
この試験とワムとパーソナルカラー検定くらいのはず。

そのために覚えるのはどうかしら?
というのが、Beltaの本音。
諸事情があるのかもしれないけど。

Beltaの理想としては、
色彩学の基礎を身につけることができる
きちんとした検定を一つ取得すればOKだと
思っています。

それを満たしてくれる新しい検定は大歓迎なんだけどな。

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