先日のまつえ市民大学の記念講座は、
映画監督の錦織良成監督の講演でした。
錦織監督は、島根を舞台に映画を撮っていらっしゃいます。
監督は、
「『豊かさ』と『便利』は違う」
島根の豊かさをもっと島根県の人自信を持って欲しい」
そして、
「『島根には、何も無い』なんて勘違い。
自分たちでそんなことを言わないで欲しい」
とおっしゃっていました。
まったくBeltaも同意見です。
島根県全土を知っているわけではないですし、
過疎地出身ですから「便利」のありがたさも
よく知っています。
Beltaが直接触れたことがあるわずかな経験から
考えたことではありますが。
この10年、松江と大阪、東京と3つの街で
暮らしてきました。
大阪も東京も本当に便利です。
電車もバスも、「時刻表」なんてあまり気にせず
お出かけができます。
島根は1時間に1本、2時間に1本、
3時間に1本なんてところも珍しくありませんから。
お年寄りが病院に行くのも1日がかり。
そういう大きな不便がある反面、
お店に並ぶ生鮮食品の素晴らしいことといったら。
お魚も野菜も新鮮で、安いのです。
産地がすぐそこ、ですものね。
そしてお水もいい。
水道水がおいしいのです。
もちろん空気もきれい。
材料が良い上に、
「商売、商売」とがつがつしてないせいなのか、
飲食店のお料理も本当に美味しいのです。
大都市に負けません。
しかも「待たず」に入れます。
だから、島根が「豊かだ」と言い切るのは
乱暴なことだとは思いますが、
島根にはそういう一面がある、ということも
知って欲しいなぁと。
交通、医療、文化、アートなど、
大都市ほどの多様性がないのは確かです。
ですが、とってもすてきなものもいっぱいあるんですよね。
錦織良成監督の作品
(in 松江)