世界陸上2013~スポーツと色~

世界陸上2013モスクワ大会、真っ最中ですね。

カラーリストとしては、やはり気になるのは色。

「どんな色がどう使われているか」という視点で見てしまいます。

特に最近のスポーツ競技には様々な色が使われていて、
興味深いですよね。

スポーツ大会で重要なのは、
選手のテンションの維持、
リラックスと集中、
わくわく感、
美しさ、
安全管理、
観客にとっての楽しさ、
だと思います。

そのために色がどのように使われているかを
考えてみるとおもしろいのです。

例えば、数年前から陸上のトラックはブルーになりましたね。
自分のコースに集中できて走りやすいようです。

ベルリン五輪スタジアムのブルートラック
(産経ニュースさまからお借りしました)

それから、ユニフォームの色。
とってもカラフルですね。

ユニフォームは国旗のカラーをアレンジしているものが多く、
国を代表しているという意識が高まります。
モチベーションアップにも効果があるのでしょうね。

ユニフォーム以外にもスポーツの祭典は、
原色(ビビッドトーン)が多用されています。

色相環
ビビッドトーンが多用される環境は気分を高め、お祭り気分を盛り上げてくれますから、
選手も観客も楽しくハイテンションになりますからね。

もしも、競技場が茶色や灰色、モスグリーン、ベージュだったらどうでしょうね?
和風の旅館のような感じで。
落ち着く色 スポーツには不向きです

体を動かすよりも、寝ていたい(笑)
ほっ、一休み、一休み(笑)
選手のみならず、お客さままで。

だからやっぱりビビッドな色なのです。

アドレナリンの分泌を促し、戦闘モードにしてくれますから、
スポーツにはぴったり。

そして、体は興奮しつつ、気持ちは集中し冷静な判断が必要な場合
威力を発揮するのがブルー。

陸上トラック、卓球台などにブルーが使われるのも頷けますね。
狭いレーン、狭いテーブルに意識が収拾しやすくなりますから。

しかもブルーは世界中で愛されている人気カラーの上、
カラフルなユニフォームが映える色です。

TV映りもばっちりというわけ(笑)

青いトラックとボルト選手(右)
(毎日新聞社さまからお借りしました)

そんなことを考えながら世界陸上を見ると、
よりいっそう楽しめますよ!

<過去の関連記事>
青いトラックで世界新
世界陸上の青いトラック スポーツと色の関係

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