島根県立美術館へ、
「エリック・カール展」を観に行きました。
エリック・カールの名前はご存知なくても、
絵本「はらぺこあおむし」と言えば、
「あ~」って思い出されるかしら?
展示は、数々の原画とエリック・カール氏の創作風景や
インタビューの画像が流れていて、とても楽しめる内容でした。
そのインタビューの中で、Beltaが気になった言葉があります。
「『はらぺこあおむし』はなぜ成功したと思いますか?」という問いに、
エリック・カール氏は、
「蝶々になるところ。人は誰でも可能性があることに気づくからでは?」と
答えていらっしゃいます。
が、Beltaは違う理由があるのでは、と思いました。
Beltaは、「はらぺこあおむし」の成功は、
「色」にあるように思えるのです。
あおむしの、緑のボディと赤い顔。
この色の対比の美しさが、成功を生んだと思うのです。
この絵↓を見てください。
もし、あおむしの顔が、ボディと同じ緑だったら、
どんな印象になるでしょうね?
きっとこんなに美しくは感じないでしょう。
緑と赤という配色は、ほぼ補色配色。
そして、補色配色の中でも、一番強烈なインパクトのある配色です。
生命のエネルギーを呼び起こしてくれる配色、
原始的な情動まで感じさせる強い力を持っています。
そのエネルギーが伝わるから、
絵本を読んだ人が活き活きと元気になるのではないでしょうか?
みなさまは、いかが思われますか?
● 絵本の魔術師 エリック・カール展
『はらぺこあおむし』から最新作まで
島根県立美術館
9月19日(金)~11月3日(月・祝)
ぜひ、ご覧ください。