座敷童系の話には、めっぽう弱い。
はっきり言って、大好き。
古い家の守り神である座敷童。
何食わぬ顔で、日常に紛れ込む…
4人だと思っていた子どもが、
いつの間にか5人。
一人はおそらく…
小野不由美氏の「くらのかみ」は、
そんなところから始まります。
座敷童伝説が残る旧家の跡継ぎを巡る不可解な事件の謎解き。
誰が犯人?
誰が座敷童?
夏休みの子ども達が、謎を解いていきます。
ちょうど夏休みシーズン。
今読むと、いっそう気分が盛り上がりそうです。
素敵な言葉があったので、
ご紹介しますね。
「富は、よいことを与えてくれもするし、
悪いことを呼び寄せもする。
気をつけていないと呑みこまれてしまう。
得体がしれなくて、油断のならないお化けみたいなものだ」
こわいのは、座敷童ではなく人の欲、なんですね。