こんな会話、経験ないかしら。
A 「やっぱり男性は、収入よね」
B 「そう?収入が多くても、浮気っぽいのはやだし、
仕事ばかりで、全然かまってくれないのはいやだわ」
A 「それもそうね。やっぱり人柄よね。性格は重要だわ」
B 「でもね。収入は大事なことよ。
どんなに性格がよくても、安定した収入がないと
困ることになるから。
だからあなたはいつも困っているでしょ」
A 「……。」
変な会話でしょ?
最初、Aさんは「収入」を主張しています。
Bさんはそれに反対意見を述べています。
ところが、最後、BさんがAさんが言った意見を、
まるで元々の自分の意見のように述べています。
こんな会話、経験ないですか?
自分が言った意見を否定された後、
さも、その人の意見であったように使われること。
周囲を観察していると、案外あるんです、これ。
この会話だと、Aさんは立つ瀬がありませんね。
「自分は一体なんなんだ?」
という孤独感を感じます。
笑っているけれど、多いんですよ。
この会話の原因ってなんでしょうね。
一つは自分の意見を通したいという欲求かな。
人は説得されるより、説得する方が好きな傾向があります。
相手と自分の無意識の関係にもよりますが、
この人には影響を与えられたくないけど、与えたい、
と思っているわけです。
返事をかなりの割合で「でも」で返す方は、
この欲求が強いのかもしれませんね。
一見するとBさんは、とても賢くて、
常にAさんの上に立っているように見えます。
会話の端々に気づかない方は特に。
ただ、この会話、
Aさんの立場だとたまったもんじゃありませんね。
やさしかったり、人をむげに否定するのが苦手だったり、
Bさんの方が目上で、周囲に他の人がいると、
何も言えずに、最後は黙り込んじゃいます。
変な会話だけれど、
世の中にはよくある普通の会話、
だったりします。
親が子どもに説教をしているときに、
しばしば見られるように思います。
ご用心。
(in 大阪)
◆ 「大人の塗り絵はアーティスティックに」ワークショップは、
松江、大阪ともに満席になりました。
次回、松江のは8月後半開講予定です。
◆ 秋からセラピスト向け、NLP講座をします。
来てね-。塗り絵くらい人気が出るといいな(笑)