映画「ベン・ハー」で、面白いことを発見しました。
この映画の超有名シーン、ベン・ハーとメッサラとの戦車レースで。
息もつかさぬこのシーン、BGMがないのです。
聞こえるのは、馬車が駆ける音と、人物達の吐息と歎声のみ。
画面で見える激しいレース展開とは裏腹に、
音的には、極めて静かなシーンなのです。
実は、映画では、シーンの気分を音楽で作ります。
例えばジョーズの登場シーンは、不気味な音楽、
ダース・ベイダーの重厚さを演出するテーマソング。
もし、音楽がなかったら、かなり味気ない画面ですよね。
でも、ベン・ハーではこの盛り上がるシーンを、
更に盛り上げる音がありません。
これは、戦車レースの人物達の緊張感を伝えるため、
だとBeltaは考えています。
命を賭けたレース。
人物達は、周りの音など耳に入りません。
その緊張感を出すために、敢えて音楽をつけなかったのでしょう。
結果として、あの、映画史上に残る名場面になった、わけです。
音は感情に大きく影響を及ぼします。
音を効果的に使うことは、これからもっと盛んに研究されていくことでしょうね。
こちらにも関連記事があります。
「Beltaの大人の効果的な学習方法」
映画「ジョーズ」はなぜこわいのか?
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