【本】 夢見るビーズ物語

知りませんでした。
漫画家の萩尾望都氏がビーズが大好きだったとは。
ましてやビーズの本まで出しているとは。

夢見るビーズ物語

この本では、
もーさま(ファンはこう言います)のビーズとの出会いから、
今にいたるまでの短編のマンガと
ビーズの作品と作り方が紹介されています。

Beltaが興味を持ったのは、この3つの短編マンガ。
「人はなぜ飾るのか」と
「脳は学習する」
「聞く耳をもつ」

「人はなぜ飾るのか」
なぜでしょうね?
古代の遺跡から大量に出てくる美しい装飾品に
いつも「なぜ?」と感じます。

Beltaの経験ですが、
「飾りたい」という気持ちは、
幼少時にはすでに芽生えているように感じています。

幼稚園時代、お遊戯会で着物を着たとき、
髪にローズ色のリボンを付けてもらうことが、
とてもうれしかった思い出、今も鮮明です。

本能的に人は「飾りたい」のかもしれません。

もーさまは、
「人は飾ることで自分と他者の境界をつくり
そして世界と対峙する」と言っています。

「脳は学習する」
ビーズで作品を作り始めたころ30分以上かかっていたパーツも、
やがて10分でできるようになりました。

繰り返すことで脳は学習し、手際がよくなる。

これは子どもが、初めてのことにもたもたしながら、
できるようになる成長過程と同じ。
もう忘れてしまった子ども時代の追体験をすることは
とても面白い。

これはBeltaもわかります。
ピアノを習っていたころ、
脳が関係性を一旦ほどき、
再度つなぎ治すような感覚でした。

初めてのことを、始めてみる。

「聞く耳を持つ」
ビーズ作品を作ったことがない友人に、
「十字架を30個作って」と気楽に言われたもーさま。

そこで、もーさまは簡単なネックスレスを
その友だちに手伝ってもらうことにします。

ところが「つなぐだけ」と思っていたネックレスが、
実に大変。数を間違えたり、ビーズを入れ忘れたり。

そこで初めて友人は、
十字架がどんなに大変な作品なのかを知るのです。

マンガでは、十字架の大変さがわかったの時、
友人の耳がボン!と急に大きく表現されていました。

本格的なビーズの本ではありませんが、
萩尾望都氏のファンなら楽しめる本だと思います。

(楽天)

余談ですが、
アマゾンで「文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母 」を見つけ、
予約しちゃいました。

5月14日発売です。
楽しみ。

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