「アスペルガー症候群」(岡田尊司著)を読みました。
最近、耳にすることが多いアスペルガー症候群。
定義、その他は専門家にお任せするとして、
印象に残ったくだりがあります。
少し長いですが、引用しますね。
もともと社会性の面で不器用な人も、
職業的な訓練を積んでいく中で、
高い対人関係力を要する分野で、
支障なく活躍するようになる。
中には、優れた臨床家や教育者、
ビジネスの世界でも指導的な立場に立ち、
営業マンや経営者として成功するケースも少なくない。
ある意味、不器用さゆえに、
それを克服しようと真剣に学び、
努力をすることにより、
能力的には優れていた人を
追い抜いてしまうのである。
結局、そうした場合に、
何が行われているかといえば、
想定されるさまざまな状況に対して、
訓練によって体得した社会的スクリプト(台本)を、
たくさん自分のものにしているのである。
(p245~p246)
とても納得したところです。
というのは、ちょうど自営業(パソコン講師)を始めたころ、
友人の一人がBeltaにこう言ってくれたのです。
「Beltaは問題解決能力は高いが、共感力が弱い。
怪我をしている人に、
『痛い?』と言って触ってしまう。
痛がると、『痛いんだ』と言うだけ」
このときは、自分のこととして実感できなかったのですが、
『なにかマズイらしい』
とずっと気になってきました。
たぶん、Beltaは「共感力が弱い傾向がある」ことで、
観察力を磨き、思考を深め、振る舞いを変え、言葉を変え、
セラピストやティーチャーができるようになったのだと思います。
ハンディキャップがあったことが、
逆にプラスになったわけですね。
その時はしんどかったけど。
さて、気が付けば、
アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム関係の本、
これで3冊目。
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