結婚式の式服、ウェディングドレス。
今ではウェディングドレスと言えば、白ですが、
白いウェディングドレスが一般的になったのは、
実はそう古い話ではないのです。
西洋では、ローマ時代から結婚式の際、
ウェディングドレスを着用していきました。
一節によると、ローマ時代のドレスの色は、イエロー。
貴重なサフランで染めた黄色だったそうです。
その後、ヨーロッパの貴族社会では、
結婚の際は、豪華な衣装が主流となります。
その家を代表する色を用い、
金糸銀糸に宝石をちりばめた絢爛豪華な衣装です。
一つには、当時は「真っ白」は
非常に難しい色だったということもあるようです。
色を付けるより、真っ白にする方が難しいうえ、
汚れも目立ちやすいのですから。
そんな西洋でのウェディングドレスが白になったきっかけ。
それは、１1840年のヴィクトリア女王の結婚式です。
21歳で、当時としては珍しい恋愛結婚でした。
女王が選んだのは、英国製シルクの真っ白なドレス、
繁栄の印とされたオレンジの花、
宝冠の代わりに英国製のレースのベール、
手には小さなコロニアルブーケ。
若々しいその姿に、
国民たちは新しい英国の姿を予感したのでしょう。
大評判になりました。
やがて各国にも広がった、
というわけです。
そして、日本。
日本では長らく「白」は喪の色でした。
時代劇を思い出していただくとおわかりでしょう。
お葬式や武士が自害をする時、死に装束は白なのです。
実は日本では、結婚の色は「黒」だったのです。
それが明治初期、
西洋文化に触れ、少しずつ広まってきました。
特に戦後、西洋への強いあこがれから、
急速に広がり始め、桂由美氏等の活躍もあり、
今に至る、という訳です。
ウェディングドレスと言えば、
故ダイアナ妃の結婚式の衣装が
Beltaはとても印象に残っています。
ダイアナ妃のドレスは、
真っ白ではなく、ベージュを思わせる色だったのです。
例えて言えば、アンティークレースのような。
TVの映像を見ながら、
その色に英国の伝統のようなものを感じたことを覚えています。
一口に白のドレスと言っても、色はさまざま。
ダイアナ妃のドレスの色が似合うのは、
パーソナルカラーが秋（オータム）の方ですね。
Beltaには少し黄みが強すぎますが、
似合う方が着られると、白に見え、豪華な印象になります。
パーソナルカラーの白、
次回はそのお話にしましょ。
長文、読んでくださってありがとうございます。
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