いまさら?と言われそうですが、
映画「ゴッドファーザー」を観ました。
内容は、もうBeltaが語る必要もないでしょう。
ただ、映画を観るときに、いつも目が行くのは
色とファッション、そして音楽。
ストーリーより何よりも、
その映画がどんなテーマであるかを訴える要素だから。
画面を支配する色(トーン)が、物語の舞台設定を決めるのです。
そして音楽は、観るものの気分を作ります。
この2つの上に、ストーリーは厚みを増し、リアルなものとなる。
例えば、この「ゴッドファーザー」
画面はかなりなダークトーン。
時には人の顔も判別つかないくらい。
よく晴れたパーティシーンでも、どことなく暗さが漂っています。
もし、明るく陰影のない画面だったら?
カルピス子ども劇場の「アルプスのハイジ」の青空が広がっていたら?
ね?
全然違ったものになりますね。
観る人は、その色だけで既にメッセージを受け取っているんですよね。
そしてファッション。
これも、登場人物の性格を表現する大きな要素。
何をどう着るか。
ボタンを全部止めるか、胸元を開けるか。
帽子の傾け方は、最初とどう変わってきたか。
そのメッセージが意味するものは?
そんなことを考えながら映画を観るのも楽しいもの。
監督が出したパズルを解く気分で。