大好きなSF小説(映画にもなりました)
「渚にて」
舞台は、近未来(今となっては過去っぽいけど)
東西の冷戦のあげく、世界核戦争。
全ての大陸の人類は死に絶えました。
現在生き残っているのは、オーストラリアだけ。
しかし、放射線はそこまで来ており、時間の問題です。
そこに、外世界の唯一の生き残りの
アメリカの潜水艦がやってきます。
物語は、最期の時を間近にした人間模様を描いています。
さて、もし、世界がもうじき終わるとしたら、
人々はどんなことをするでしょう?
この物語では、
ごく普通のことをします。
恋をし、花を植える人もいれば、故郷へ帰る人も。
車好きの男性は、愛車の手入れをしてレースに出ます。
ごく普通の生活を、とても丁寧に生きるのです。
その時を、静かに待つ姿は、悲しくてとても美しい。
お勧めSFの一つです。
楽天にもあります。
渚にて
映画の中では、オーストラリアの代表的な民謡(?)
「ワルツィング・マチルダ」が効果的に使われています。