さて。
いよいよ普門院さんでのお茶会、
第二部のレポートです。
まず、普門院さんのお庭をご紹介しましょう。
北山山系を借景とするお庭です。
ただ、現在は向こう側にマンションが建ち並んだため、
雑木を高くしてあるそうです。
手前の池は「心字の池」
「心」という文字の形になっています。
そして、これが観月庵
「良いところですね。
松江にこんな所があったとは、全然知りませんでした」
松江生まれで松江育ちの方でしたが、
お庭をご覧になって驚かれたご様子です。
お茶席にお通し頂く前に、
1枚ずつ懐紙を頂きました。
お菓子を頂くためです。
そして待合いへ。
なんと言っても、参加メンバー全員、お茶席は初めて。
ドキドキ。
案内の方に従って、いよいよ観月庵です。
床の間にはつぼみの椿が一輪。
赤い毛氈の上で正座、気が引き締まりますね。
#内心、足が痺れることを気にしていたBelta。
とにかく皆、お作法を知りませんので、
「すみません、どうしたらいいか、教えていただけますか?」
とGoMETA代表の成瀬さん。
「はい。良いですよ。
でも、難しく考えなくて大丈夫ですからね。
普段でしたら何かいただいたら、
『ありがとうございます』
人より先に頂いたら、『お先です』
おいしかったら、『おいしいですね』って、
皆さん、言われますよね。
同じことをすれば良いんですよ」
というお返事に、気分もほぐれてきました。
では、お菓子です。
風流堂の玉椿。床の間の花と同じですね。
#ピンぼけはお許しください。
写真の修行前の写真なので。
手元にあるのは、懐紙だけ。
黒文字なしでどうしよう?と思っていたら、
食べ方を教えてくださいました。
2つ折の懐紙の輪の方を向こうにして、
お菓子乗せます。
そして、下になっている紙をくるっと立ち上げ、
相手の方からは、食べている様子が見えないようにして、
そっと頂くのだそうです。
こんな感じ。
その後、お茶です。
このときも、なぜ、お茶碗を回すのか、
頂いた後のお茶碗をどうしたら良いか、
優しい言葉で教えていただきました。
お茶のお作法って
お互いが気持ちよく、
同じ時間を共有するための当たり前のものだとわかり、
みなさん、だんだんリラックスしてきたようです。
このお茶室は、松平治郷公の時代とほとんど同じだというお話を
お聴きしていると、気分は一気に江戸時代、です。
その後、また飛び石を伝って、母屋へと。
今度は立礼(りゅうれい)。
副ご住職のお点前です。
<普門院データ>
天台宗 普門院
〒690-0883
島根県松江市北田町27
TEL:0852-21-1095