愚か者死すべし

レイモンド・チャンドラー、
ロバート・B・パーカーとくれば、
日本のハードボイルド 原りょうですね。

愚か者死すべし」読了しました。

2004年のこの作品は、前作から10年ぶり。

物語もちゃんと時間が流れていて、
前作から時が経っていることを感じさせます。

前作までしょっちゅう登場していた人物が昇進していたり、
主人公の沢崎がなんとなく年を取っていたり。

そうそう、この作品で初めて携帯電話が登場します。
と言っても沢崎個人は使っておらず、
使い方もよく分からないのですが。

でも、この携帯電話が、鍵の一つなんですよね。

ハードボイルド小説は、
謎解きではなく「生き方」を描くもの。

ですが、さすがは原りょう。

3重、4重のストーリーと謎解きを絡め、
読み応え十分です。
一気に読んでしまいました。

次作に期待しているのですが、
寡作で有名な作者。

次作も10年後?

とすると沢崎は携帯電話もPCも使いこなしてるのかしら。
それとも?

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