【スケッチ】ホルベイン工業工場見学レポ #2 | Office Belta（オフィスベルタ）のブログ

しばらく前のことになりますが、
ホルベイン工業さんの絵の具工場に見学に行きました。

カラーリストとしては、「色作り」の現場はとても興味深いものです。

枚岡工場は水彩絵の具の工場です。
色鉛筆の工場でないのがちょっと残念。

スケッチと写真を交えて、これから少しずつアップしていきますね。

今日はローラーについて。

絵の具の色の素、顔料は粉状に見えても実は塊になりやすいそう。

なので、メディウム（アラビアゴムや乾燥油）と混ぜただけでは、
塊がほぐれず、美しく発色する絵の具にはなりません。（光が乱反射します）

そこで、メディウムの中に細かく散らばらせるためにすりあわせてあげるのです。

大昔は人の手でしていたのものも、今は当然、機械の仕事です。
回転速度の違う3つのローラーを何度か繰り返し通すことで、
顔料はほぐれ滑らかな絵の具になっていきます。

この後、実際に昔ながらの方法で絵の具を作らせていただきましたが、
なかなかの重労働でした。

写真はそのローラーの機械です。
茶色の絵の具はチョコレートのようですね！
実際、チョコレート工場も同じような機械を使っているとのこと。

ローラーの材質はいろいろあるそうで、顔料の素材によって使い分けをしています。

例えば、コバルトやチタンなどを含む顔料はとても固いので、
鉄のローラーだとローラーの方が凹んでしまうのです。
固い顔料は石のローラーを使います。

カラーリストとしては、顔料の話はワクワク～♪

こうやってローラーで丁寧に作られる絵の具はアーチスト向けのもので、
廉価版の絵の具はもっと簡単な機械で作るそう。

続きはまた次回に。

これ欲しい↓

（in 松江）

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