40年前の料理の本

書いたのにアップし忘れてた。
今からアップ。

一時期、お料理の本の評論家になれるくらい
料理の本を読んでいました。
レシピを見れば、誰のレシピかわかるほどに。

古い料理の本にも興味があり、集めていたっけ。
引っ越しを重ねる中で、処分をしてしまったのだけど。

手元の残っている本の1冊をご紹介しますね。

「おやつおべんとう全科」
和洋中のお菓子と、お弁当、スナックと
幅広いお料理が掲載されています。

昭和44年第1版、40年前の本です。
ブックカバーがなく、表紙はもうぼろぼろなので、
きれいな口絵の写真を見てくださいね。


レシピはわかりやすく、作りやすい分量だと思います。

40年前ですので、今とは随分違います。

まず、表記。
小麦粉が「コムギ粉」、白ワインが「白ブドウ酒」、
レーズンが「干しブドウ」です。

電子レンジ、フードプロセッサーが普及する前ですから、
当然そういった機械は使っていません。

フードプロセッサーはすり鉢とすりこぎ。
ハンドミキサーもないのでメレンゲは泡立て器で作ります。

中には全卵を手で泡立てるという記述もあります。
大変だったことでしょうね。

クッキーの型は、画用紙を切り抜いて型紙にし、
生地に押し当てくりぬくよう説明がありました。
これならどんな形でも作れますね。

カラーページは上記の口絵程度。
レシピは白黒で、ほとんど文字での説明で、
白黒の挿絵(写真ではありません)がちらほらと。

現在のカラフルで絵本のようなお料理の本が登場するのは、
1970年代後半になってから。

雑誌non-noのお菓子を集めた本、
赤毛のアンのお料理やお菓子のレシピ本など
美しい本がたくさん出版されました。

お料理研究家のレシピのみならず、
ライフスタイルまでが話題になるのが、
1980年後半頃。

栗原はるみさん、有本葉子さん、藤野真紀子さんなど、
おしゃれな料理研究家が続々と。

お料理本の歴史をたどるのもおもしろいものです。

「おやつおべんとう全科」の
著者は筒井載子先生。
確かもう、お亡くなりになったと思います。

(in 大阪)

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