残された者の哀しみ 「魔性の子」

今日は少し雰囲気の変わった本をご紹介します。

みなさんは、こんな想いを感じたことがありませんか?

現実の世界に自分の居場所が感じられなくて、
自分はどこか別の世界の住人ではないかという
現実社会への違和感。

そして、もしかするといつか、
その世界から迎えが来て、
帰ることができるのではないかという期待感。
でも決して迎えなどこない…

あなたが一度でもそんな想いにとらわれたことがあるなら、
読んで欲しい。

小野不由美「魔性の子」

大ヒット作「十二国記」の番外編です。

心ならずも、本来いるべき世界から現代日本に迷い込んだ主人公と、
現代日本にしか居場所が無いのに、そこに違和感を感じる教師。

やがて一人は迎えが来て、元の世界へ。
そして、一人残される者がいる…

こわくて、哀しくて、美しい物語です。

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