【本】 「アイの物語」読了。これ、いい!

山本弘氏の
アイの物語」読了です。

面白いと聞いていたのですが、
予想以上でした。

舞台は
AI(人工知能)が世界を支配し、
人間は非力ながら抵抗しているという近未来。

そう、ありがちな世界。

ところが、違うのです。

それは最後の最後、
アイビスが語る真実の物語によって明かされます。

小説を紹介する場合、
ネタバレになるおそれがあるので、
これ以上は言えないのが残念。

ただ、ストーリーは伏せておくとして、
この作品の構成や設定の面白さは言ってもいいかしら。

まず、真実を語るために、
「物語」を語るというスタイル。

「これはフィクションよ。作られた物語」と
アンドロイドのアイビスが全編を通して語り部をします。
(ちなみに、聞いているのは人間の語り部。この構造もすごい)

「フィクションは事実でないけれど、真実である」
直球です。
   
  

そして、設定という点では、
仮想現実の中のAIがボディを持って
人間と同じゾーンに出てくるという点。

これまでのアンドロイドモノのように、
ロボットありきではなく、
仮想現実の中に生きている人工知能たちの
人権を守ろうとした人間によって形を持つのです。

あまり言うとネタバレになりますね。

もう一つ、「アイの物語」というタイトルと、
語り部のアンドロイドの名前。

「アイ」に託されたたくさんの意味。

途中で気が付き、
「やられた」と思いました(笑)
      
著者に言わせると、
いくつかの設定はあとからのこじつけもあるようですが、
そうは思えない。
    
  
最後、自分のために、
ステキ!と思った言葉を引用しておきます。

「理解できないものは退けるのではなく、
ただ許容すればいいだけのこと。
それだけで、世界から争いは消える。
それがiだ」

「ヒトの創った物語は光の帆船に乗って銀河に広がる。
ヒトの夢見ていたものすべてが。
それは真実より正しい」

    
   
   
余談ですが、
作品の中には有名なSF作品のタイトルや、
登場人物の名前がちらほらと垣間見えます。
それを探すのも面白い。

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