「図書館に訊け!」 の中から、
感動したエピソードをご紹介します。
図象学の祖アビ・ヴァールブルクの出会いです。
ヴァールブルクの私設の文庫は独特の本の並べ方で、有名でした。
一見不規則な本の配列は、文庫内の書棚を経巡ることで美術史や
精神史を有機的体系的に認識できるようにしたもので、
“作品としての本棚”と言えるものでした。
その文庫を訪れたカッシーラは、その文庫に具体化されている
「本質的理念」を見抜き、こう言ったのです。
「この図書館はおそろしいばかりのものです。
私としては、この文庫をまったく避けて通るか、
あるいはここに幾年にもわたって閉じ籠もるかのどちらしかないでしょう。
ここに包含されている哲学的諸問題には、
私自身の問題と密接につながるものがあります」
(「図書館に訊け!」 から抜粋。一部改)
本の並べ方が、その人の世界観を表しているのですね。
改めて、自分の本棚を眺めると、
分野による並べ方をしているようです。
NLP、色、美術、歴史…
見直してみようと思います。
ところで、面白いシンクロニシティが一つ。
この「図書館に訊け!」は友人から紹介してもらいました。
それとは別に、Beltaは今、ハワード・ガードナー博士の
芸術、精神そして頭脳―創造性はどこから生まれるかを、
読んでいます。
これは自分で見つけた本。
なんと、この「芸術、精神そして頭脳―創造性はどこから生まれるか」にも、
同じエピソードが紹介されているのです。
まったくの偶然。
これは、本棚を見直せという意味、かしら。
それとも、世界観そのものを見直せという意味?
どっちかな?