子どものころ、
「かいきにっしょく」は、「怪奇日食」だと思っていました。
さて、明日は日食ですね。
日本の陸域で皆既日食が見られるのは、46年ぶりだとか。
突然、太陽が欠け始めて消えてしまうなんて、
太古の人間には、まさに天変地異。
大騒ぎだったことでしょうね。
天照大神が天の岩屋に籠もり、
世界が闇に包まれた、という神話など、
日食を思わせますよね。
それほど、太陽の光というのは、
人間にとって大切なもの。
人間、というか、生き物ですね。
全てではありませんが、
生物にとって、太陽光は生命の元。
日光がなければ、植物は育ちません。
食物連鎖が途切れます。
動物だって、骨が成長しないし、
ビタミンDが作れませんね。
もし、太陽が隠れて二度と現れなかったら、どうしよう?
太陽が沈んでも、いつも太陽を感じていたい。
そういう想いが、
世界各地に太陽信仰や黄金文明を生んだわけです。
日本の日の丸だって、太陽そのもの。
「日出ずる国」ですからね。
現代でも、
「おてんとさんに、顔向けができない」とか、
「おてんとさんに、背を向けちゃいけない」とか、
太陽は日本人にとって、大切な神様です。
そうそう、カラーセラピーの始まりも、
日光浴と言われています。
特にヨーロッパの弱い太陽光は、
積極的に陽にあたって取り込まないと、
いけなかったのでしょう。
ヨーロッパの長くて暗い冬に、
太陽光が不足して鬱症状が発症しやすくなるとも
いいます。
その大切な太陽が明日、
ちょこっと隠れます。
太古の人間にはまさに「怪奇」だったのかも。
もう、すでにワクワクドキドキしています。
明日は晴れますように。