手違いでBeltaの元へやってきた本。
そのまま読んじゃいました。
歴史学の権威 ポール・ケネディのエッセイ集です。
翻訳ものですが、2011年に発表されたものもあり、
まさに「今」について語られています。
金融から安全保障、ノーベル賞まで、
「世界」というより「地球」を俯瞰したエッセイだと思いました。
現代の地球について、厳しい目で批判もしながら、
「人類はすばらしいことをなしうる生き物」だという
信念が見え隠れするせいか、
読みつつ、さわやかさを感じます。
読後の感想は、素直に、
「高いところから、地球を見よう!」です。
自分の利益になりそうな政策らしきものに気持ちを動かされ、
それが違うと言って、
ごちゃごちゃ言う国民にはなるまいぞ、と。
自分が世界とつながっていること、
ロシア大統領も、アメリカ大統領も、
中国もイスラエルも、自分の隣にいることを
覚えておかなくちゃ。
自分の一生の時間だけが
地球の時間ではないということも。
手違いのおかげで良い本に巡り会いました。
(in 松江)