日本の夏はどこか悲しい。

日本の夏はどこか悲しい。

雲一つない青空の日でも、
そこはかとなく悲しみがつきまとうのは、
Beltaだけだろうか。

お盆という死者を身近に感じる行事と、
それに呼応するかのような戦争の記憶。

原爆と沖縄と終戦と。

もちろん、リアルタイムで知っているわけではないけれど。

夏の強烈な太陽とくっきりとした影が、
絶対に離れることがないように
胸の中には、どこかに悲しみが留まる。
    
   
    
 
さて、先日読んだ本。
零戦撃墜王―空戦八年の記録 (光人社NF文庫)
岩本徹三 著

著者は太平洋戦争中、80機を撃墜した日本のエースパイロット。
これはとんでもない記録らしい。(日米合わせてトップクラス)

それ以上にすごいのは、
中国戦線から真珠湾、珊瑚海、ラバウル、沖縄、本土と
戦線と共に移り、終戦まで生き延びたこと。

現代では、敵を数多く打ち落とすことに賞賛を与えるのは、
どこかタブー視されているようだけれど、
その時代、それしかできなかった時代に、
自らの能力と運を精一杯使って結果を出したことを
評価しても良いのではないかしら。
   
  
終戦後、著者はGHQに召還され公職追放となりました。
仕事に就いてもうまくいかず、やがて健康を害し、
若くして不遇な最期を遂げます。

氏の高度な飛行技術や機械技術が活かされることもなく。
     
   
 
子どものころから運動能力に優れていて、
曲がったことが大嫌いだった岩本氏。

歴史に「もし」はないけれど、
もし、戦争がなかったら、何を成したのだろう?
もし、戦後、評価されていたら、何が生まれていたのだろう?

「戦闘機に乗るために生まれてきた」とまで言われた著者、
その能力を活かす道は他にもきっとあったと思います。
   
   
   
岩本氏は樺太生まれ。
13歳のとき、父親の郷里の島根県益田市に。

島根県と縁のある人です。
合掌。
   
    

(in 松江)


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