悲しみは誰のもの

お盆ですね。
遠い人びとに想いを馳せるころ。

今年も多くの悲しみがありました。

人の悲しみ、和らげて差し上げられるものならば、と思うけれど…

最近、気になっている2つのシーンをご紹介します。

最初にご紹介するのは、「赤毛のアン」

マシューが亡くなった日、
親友のダイアナがアンを気遣って、
泊まろうかと申し出ました。

アンはそれを断ります。


(ダイアナは)親切でやさしい、いい人よ。
でも、これはダイアナの悲しみじゃないもの。
ダイアナはこの悲しみの外にいる人よ。


だから私の心に触れられるほど近づいて、
なぐさめてくれることはできないの。
この悲しみはわたしのもの…
マリラとわたしのものよ。

次は、萩尾 望都のマンガ「あぶない丘の家」の一編
「あぶない壇ノ浦」から。

源義経と頼朝の「兄弟」が出会い、
源平合戦を戦い、別れと死を迎えます。

頼朝は、死の際、
幼年時代の流刑のシーンを思い出します。
親兄弟は殺され、たった一人、
粗末な小屋で経を読む幼い頼朝。


そのシーンに著者は、
「あの悲しみは頼朝だけのもの」と語ります。

人の悲しみは、その人だけのものだと思います。

勝手に取っちゃいけない。

「うん、わかるわ」
なんて簡単に言っちゃいけない。
勝手にわかっちゃいけない。

喜びはシェアすると大きくなる。

悲しみも、シェアすることで、時に大きくなる。

人の悲しみは、その人だけのもの。

(in 大阪)


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