ジュエリーコーディネーターBeltaです。
先ほど、イースターエッグの絵をご紹介しましたが、
「イースターエッグ」と言えば、
ジュエリーの世界では忘れちゃいけない「イースターエッグ」があります。
そう、「インペリアル・イースター・エッグ」です。
インペリアル・イースター・エッグとは、
ロマノフ朝のロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世が、
皇后や母后であるマリアとアレクサンドラのために、
金細工師のピーター・カール・ファベルジェに依頼して作らせた
美しく精緻な美術工芸品のイースター・エッグ。
多くのものにはサプライズと呼ばれる独創的な仕掛けが仕込まれています。
1885年から1917 年の間に58個作られたとされていますが、
数については異説もあります。
現在、その所在が確認されているのは44個。
約4分の1の14個が行方不明。
(wikipediaから引用。下記画像も)
ニコライ2世は、ロマノフ朝最後のツアーリ。
アナスタシア伝説で有名なアナスタシアのお父さまですね。
ロシアのジュエリーの歴史には必ず登場する
ファベルジェ工房の「インペリアル・イースター・エッグ」
エナメル、宝石がふんだんに使われています。
ファベルジェは、感性豊かな職人であり経営者であり、
失われていたエナメル技術を復活させたアートジュエラーでもあり。
華やかなりしロマノフ朝の美の創造者ですね。
やがて、十月革命でロマノフ朝崩壊後は、
ファベルジェ工房は国有化、消滅します。
インペリアルイースターエッグも、
いくつかは所在がわからなくなりました。
その後ロシアのジュエラーたちは為政者の制限の元で
仕事をすることになります。
しかし、表面上は為政者の言う通りにしていましたが
美を作る人たちは、密かに隠れて技術を磨き、受け継いできたのです。
自由になった現代、
ロシアのジュエラーはかつての輝きを取り戻しています。
インペリアル・イースター・エッグは現在
10個はロシアのクレムリンに、
12(11?)個をアメリカ、ニュ-ヨークのマルコム・フォーブスが所有し
3個がイギリス王室にあります。
そのほか、個人蔵のものもいくつか。
画像は、こちらのサイトをご覧くださいね。
とても詳しく紹介されています。
http://www15.plala.or.jp/gemuseum/gstry-faberge.htm
皇帝が奥さまに愛を込めてプレゼントした
イースターエッグ。
家族の肖像もたくさん使われています。
芸術品である前に、
想いのこもったプレゼントでした。
インペリアルイースターエッグを模した
アクセサリを見つけました。
【新生活応援セール5%OFF】ロマノフ王朝の輝きを今にロシアの伝統が息づくインペリアルイースタ…
こちらに一覧があります。
(in 大阪)