ナウシカと集合的無意識

「集合的無意識」

という言葉をご存じでしょうか?

心理学者のユングが提唱した概念です。

個人の無意識を超えたところに、
人類全体が共有する普遍的な無意識がある、
というのです。

そして、その部分で人類は全てつながっていると。

世界中によく似た伝説や神話が伝えられていることや、
離れて地域で同時に流行が起こること、
気持ちが通じることなども、
人は集合的無意識の部分でつながっているからだと。

みなさんは、この概念、いかが思われますか?

実は、先日センセーションの講座で、
面白い出来事を思い出しました。

それは、初めて宮崎駿監督の
「風の谷のナウシカ」を映画館で見た時のことです。

なぜか、映画が始まったとたん、オープニングから、
涙が止まらないのです。

感動シーンはまだまだ後なのに(笑)

巨神兵の姿や、ナウシカが空を飛んでるだけで、
もう涙、涙。

そのとき、心の中で感じていたのは、
「どうして、この人(宮崎監督)は、
Beltaの世界を知っているのだろう?」
ということ。

もちろん、Beltaは巨神兵は初めて出会いましたし、
Beltaの空想の世界でも、ナウシカなどどこにもいません。

けど、
「ここ、知ってる。Beltaの世界だ」
と思ったのです。

「なぜ、この人はBeltaを知っているのだろう?」と。

そして、なぜか涙。

悲しいわけでも、うれしいわけでも、
涙がまったく止まらないんです。
けど、全然不快じゃなくて、
何とも言えず、幸せなんです。

これまで感じたことがない不思議な幸せ感。

隣にいる人は、『泣くのはまだ早くない?』と怪訝そうですが、
もう、どうしようもなくて、2時間泣きっぱなし。

あんなに泣いた映画は、
後にも先にもナウシカだけ。

本当に不思議な経験です。

あ、書きながら、また涙が出てくる。
冷静に書いているのに。

たぶん、たぶんですが、
集合的無意識にアクセスしているのだと思います。

そこにBeltaの魂があるんじゃないかな。
全人類の魂と一緒に。

そこに触れるということは、
すばらしく大きな喜びなんだろうな。

ナウシカ以外でも、宮崎駿監督の作品では、
「どうしてBeltaが住んでいる世界を知ってるの?」
と感じることがあります。

この人、やっぱりスゴイ人だ。

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