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【テクニック】わずかな塗り残し

2月 2nd, 2018 Posted in other

絵を描く暮らしを提唱している若林眞弓の
色鉛筆ブログです。

カラー、NLP(心理学)についてのブログもあります。
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先日、ご覧いただいたチューリップ

その例を使って、もう一つテクニックをご紹介しますね。

© Belta(Mayumi Wakabayashi)

見ていただきたいのは、

真ん中の紫のチューリップの先端です。

わずかにピンク、そして黄色が見えるでしょうか?

これバイオレットを先端に向けて薄くなるよう
グラデーションで塗り、薄いところに黄色を入れているのです。

そのとき、黄色を濁らせないようにするのがポイント。

バイオレットと黄色は補色のペアなので、
重ねると濁ります。

ゴシゴシと塗らず、そっと乗せるような感じで塗ると
あまり濁りません(多少は濁ります)

やりたいのは、

ごく小さな面積の

濁っていない薄い黄色を作りたいんですね。

この濁っていない黄色がバイオレットを複雑にしてくれるのです。

見る角度によって色が違って見えたりね。

これは他の色でも使えるテクニックで、

例えば、葉っぱの先端も、
グリーンの少し薄いところを作り、
そこに黄色を乗せます。

わずかな面積の濁っていない黄色が、
光を感じさせてくれますよ。

文字にするのはわかりにくいかな。

教室のみなさんは、

クリスマスのもみの木のオーナメントが光って見えた
ことを思い出してくださいね。

あれもこの塗り方なのです。

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