【テクニック】わずかな塗り残し
絵を描く暮らしを提唱している若林眞弓の
色鉛筆ブログです。
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先日、ご覧いただいたチューリップ。
その例を使って、もう一つテクニックをご紹介しますね。
© Belta(Mayumi Wakabayashi)
見ていただきたいのは、
真ん中の紫のチューリップの先端です。
わずかにピンク、そして黄色が見えるでしょうか?
これバイオレットを先端に向けて薄くなるよう
グラデーションで塗り、薄いところに黄色を入れているのです。
そのとき、黄色を濁らせないようにするのがポイント。
バイオレットと黄色は補色のペアなので、
重ねると濁ります。
ゴシゴシと塗らず、そっと乗せるような感じで塗ると
あまり濁りません(多少は濁ります)
やりたいのは、
ごく小さな面積の
濁っていない薄い黄色を作りたいんですね。
この濁っていない黄色がバイオレットを複雑にしてくれるのです。
見る角度によって色が違って見えたりね。
これは他の色でも使えるテクニックで、
例えば、葉っぱの先端も、
グリーンの少し薄いところを作り、
そこに黄色を乗せます。
わずかな面積の濁っていない黄色が、
光を感じさせてくれますよ。
文字にするのはわかりにくいかな。
教室のみなさんは、
クリスマスのもみの木のオーナメントが光って見えた
ことを思い出してくださいね。
あれもこの塗り方なのです。