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球体の光と陰

9月 29th, 2016 Posted in lesson & technic

先日のアンネイ教室でのモチーフは、
栗と和パフェ。

パフェの中には、白玉団子や赤エンドウがあります。
みんな丸いものですよね。

2016_09_27_sweets_02_s
この丸いものたち、陰影の付き方ががわかれば、
立体感を出すことができます。

もちろん、リアルに描くなら、
ちゃんとモデルを見て陰を観察する方がいいのですが、
ある程度の仕組みを理解する方が良いかと。

そうすると、りんごやチェリー、その他の球体にも
応用ができますよ!

まず、用語の整理。

本「ぬりえ彩色レッスン帖」にも書いたことですが、
「かげ」には2種類あります。

陰…「モノ」そのものにできるかげ。英語でいえば、shade。

影…光が「モノ」に遮られて、床や壁、その他のもの映るかげ。
英語でいえば、shadow。

今日、ご説明するのは「陰」の方です。

こちらをご覧ください。
2016_09_29_light_shade_01
© Belta(Mayumi Wakabayashi)

まず、光が指す方向を設定します。
光と逆方向に陰ができます。

球体に光りが当たると、
当たった面にハイライト、
反対側に陰ができます。

球体の場合、

ハイライトの形は、丸になります。
でも、目の位置の関係で楕円に見えますが、
基本的には丸(円)です。

陰の形は、三日月形。

そして床に接しているところあたりが、一番暗くなります。

その一番暗いところが床に接しているところには、
床から光の照り返しがあり、明るくなっています。

この3つを覚えておいてください。

1.ハイライトは丸い(円)

2.陰は三日月形

3.床と接しているところは明るい

この三日月の形に暗い色を置き、
ハイライトの形に向かって(ハイライトの形になるよう)
色を塗っていきます。

注意点としては、

三日月型に塗るとき、輪郭線からわずかに離すこと。
(ただし、離しすぎには注意)

ハイライトの輪郭線を描かないこと。
(描いちゃうと穴ぼこになります)

よくやってしまうのが、

図の「※よくあるまちがい」を見てくださいね。

輪郭線まで塗りつぶしたり、
三日月の形が半月に近くなったりすると、
「あれ?」ということになります。

色を塗る手順を赤で説明しますね。

1.光の位置を決める(ここでは上から)

2.陰色としてマゼンタをとがった三日月型に塗る。
床に接しているところは濃く。

3.メインの色の赤を、マゼンタの上から重ねて、
ハイライトに向かって塗り広げます。
三日月の形を崩さないように。

色鉛筆をくるくる小さく回して。
(くるくる塗りです)

4.光色としてスカーレットを
全体に塗り、ハイライトの形を小さく、
丸く(厳密には楕円)になるよう塗ります。

スカーレットもマゼンタや赤を塗り広げるイメージです。

このとき、ハイライトの形を真っ白にぱっきりと塗り残すと
つやっとした感じに、

輪郭をぼかして残すと、マットな感じの質感が表現できます。

最初は小さなサイズ(1.5センチくらい)で
練習をしてみてくださいね。

たくさん並べるとキャンディのようでかわいらしいですよ。

飾ってきれいで良い練習になります。

この本もぜひご参考に。


※お知らせ

【東京】

10月6日(木)JR大塚駅近くの教室は、
ご欠席の方がいらっしゃるので
お一人分お席をご用意できることになりました。

ご興味のある方は、info@belta.jpまで
お知らせください。

【大阪】

11月18日、19日、大阪で教室をします。

18日は初めてのパケ描き(パッケージを描きます)
19日は大人のアート塗り絵。
基礎練習は、グラデーション練習です。

ご興味のある方、あけておいてくださいね。

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