緑を作る
植物を描くのに、一番悩むのは花ではなく、葉の色。
自然な葉の色はさまざま。緑以外の色もたくさん含まれています。
緑を直接使うより、違う色を乗せて緑に見せる方が自然だったりするのです。
このスケッチの緑は、緑の色鉛筆を使わず、混色で作っています。
使ったのはポリクロモスのこの3色。
153がメインです。
シアンとイエローでグリーンを作ると、
当然ですが、グリーン系だけで作るより、
幅広いグリーンを作ることができます。
人の目はおもしろいもので、
実際にはイエローだけでも隣にグリーンがあると、
黄緑に見てくれたりもします。
そういう錯覚も含めると、本当にたくさんの色ができます。
ところで、
今回、鮮やかな緑をつくりたかったので、
イエローはレモン系の色を使っています。
どいういうことかというと、「赤」を含んでいないということです。
赤が入ると、シアン、イエロー、マゼンタの三原色の混色となり、
わずかですが濁ります。
濁った色がダメというわけではないのですが、
新緑にはふさわしくないですし、
後から赤系を乗せればいわけなので、
最初はきれいな色をつくることにしました。
こちらも混色で作った緑です。
© Belta(Mayumi Wakabayashi)
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(in 松江)