とんでもない本を紹介してくれたものだ。
日比野大輔さん。
北方謙三の「水滸伝」
水滸伝は、高校時代、漢文混じりの本で読破。
その面白さはよく知っている、つもりだったけど。
北方水滸伝は、ちょっと違う。
世に伝わっている水滸伝だと思ったら、大間違い。
ストーリー展開も、人物像も、全く、という程違います。
楊志も、魯智深も、史進も、おそろしいほど強くて、カッコイイ。
原作の比ではない。
北方は、伝われている水滸伝のパーツを一つ一つきれいに洗い、
本来の輝きを甦らせ、納まるべき所に配置した。
その結果、
馴染んだ『水滸伝」』とは違うように見えるかもしれないけれど、
みんなが読みたいと待ち望んでいた本当の『水滸伝』が生まれた。
そして、北方水滸伝、
「組織」「人間」に注目して読むとまた違った面が見えてくる。
下手なビジネス書より、遙かに多くのことを教えてくれます。
さすが人事コンサルタントの日比野さんが、推薦するだけはある。
モチベーションが高い組織に興味のある方、ご一読お勧めします。
もっとも、読み始めたら止まらないので、
仕事のある時は、やめておいた方がいい。
この1年をどう作りたいか、考えるお正月休みにふさわしい。
全19巻(文庫化は15巻まで)。
どーんと積み上げて、読みふけるお正月。
幸せな時間となるはず。
北方謙三 水滸伝 公式ホームページ
人物大事典やmapがあります。
なにせ少なくとも108人の英雄達ですから、人物事典は便利です。