久しぶりに、ジュエリーのお話です。
#BeltaはJJAジュエリーコーディネーター。
友人のTさんが、
ポストカードを送ってくださいました。
ありがとうございます。
6月号のBelta通信が、
ピンクのバラをテーマにしていたので、
ピンクの蓮を選んでくださったそう。
「蓮の花」と言えば、
うふ、あの宝石ですね。
そう、「パパラチア」
King of Sapphire、サファイアの王です。
一般にサファイアと言えば、ブルーをイメージしますが、
実際は、たくさんの色があります。
鉱物名はコランダム。
おおざっぱに言うと、
コランダムの中で、赤い色の石をルビー、
その他の色の石をサファイアと呼んでいるのです。
なので、サファイアは、ブルー、クリア、ピンク、イエローとさまざま。
その中でピンクとオレンジの中間の美しい石が、
「パパラチア」と呼ばれています。
「パパラチア」とは、シンハリ語で、「蓮の花」。
ピンクとも、オレンジとも言えない、
ちょうど中間の色の石だけがパパラチアと呼ばれ、
かつてはスリランカでごくわずかしか産出されず、
非常に珍重されました。
現在では、マダガスカルでも産出され、
また熱処理によって、パパラチア色が作り出されるようになり、
希少性は薄くなっています。
けど、
Beltaにとっては、
デマントイドガーネット、パライバトルマリンと同様、
あこがれの石。
美しい色だと思います。
Tさま、すてきなポストカード、ありがとうございました。